かわいい学園みすてりー

ヤッキムン

中3になって

 中3になって、うちは大阪の中学に転校になったんだ〜。

 中2の時は沖縄に住んでたんだよっ。

 中2の頃から、めっちゃえっちになってきた、うち。部屋で、いつも、えっちでかわいい下着を着けたくなっちゃう。そして、えっちな格好をする。


 うちは、ちっちゃな頃から女の子みたい。

 みんなからも女の子だと思われちゃう。


 

  うち、生まれたのはキンモク星っていう星。

 だから、うちは、ほんとはキンモク星人なの。

 キンモク星はかわいい星。金木犀の香り、漂う。


 それでね、面白いことにねっ、今の大阪の新しい家の、うちの部屋には女の子も住んでるのを感じてるのだ。

 面白いって言っちゃってもいい現象なのかどうなのか?

 って、その辺のことは、まだよくわからないんだけどもね。

 その女の子は、うちの来る前から、この部屋に住んでたんじゃないかな〜って思ってるの。

 最初に、この部屋に来た時から、なにかしら、存在してるような感じは、してた。


 

 きっと、かわいい女の子だと思うよ。

 夜、寝てると、うちのこと優しく抱きしめてくれてる。


 なんで女の子かって?

 それはね〜 

 なんとなく。

 うちのこと、優しく抱きしめてくれてる感覚は

きっと、めっちゃかわいい女の子にちがいない!

 ぜったい、そうだよ〜!



 うちは今、中3。

 だから高校受験のための勉強もしてる。

 勉強を終えて、ふとんで寝てると、しばらくして、うちのこと、優しくギュッて抱きしめはじめてくれる。のを感じる。


 あっ?!きたなっ?!


 うちは、しばらく、そのまま、ふとんの中で

じっとしてる。

 女の子は、うちのこと、ナデナデしてくれてるみたい。

 うちのこと、きっと、好きなのかな〜?!



 うちは絵を描くのも好きだから、部屋で勉強しながらも、よく絵を描いてる。

 なんとなく、女の子も、うちの描いてるとこ見てくれてるみたい。

 その子も、絵とか好きなのかもな〜?!

 なんとなく好きみたいだよ。


 女の子も絵描きさんなのかな?


 うちは、かわいい女の子のキャラクターの絵を描いてる。

 中3だから、えっちっぽい絵も、よく描く。

 いや、ほんと言うと、えっちな絵ばっかり描いてるのかもよ。



 中学の美術の時間に、美術の教科書に載ってる絵を描くことになって


 うちは、パラパラと、どの絵を模写しようかな〜と、美術の教科書の絵を最初から順番に、最後のページまで見てる。

 見ながら、ふと

 あれ?先生、模写させると言いながら、実は、みんなに教科書の絵を見させてたりしてるのかな〜って思ったりもした。


 うちは結局、数ある名画の中から、フェルメールの牛乳を注ぐ女っていう絵にした。

 うち、牛乳、好きだからな〜、それで、この絵を選んだのかな?!


 この絵は1657年頃にオランダで描かれた!って書かれてあるから、日本で言うと江戸時代の初めの頃なのかな〜!?

 

 教室で描いてると、美術の先生も、嬉しそうに

うちの描いてるとこ見てくれてるから

 きっと、先生も、この絵を好きなのかもな〜?! 

 いや実際、たぶん、きっと、この絵のこと好きなのは、うちより先生のほうなんだろうな〜!?

 もしかしたら、先生のいちばんくらいに好きな絵のひとつなのかもしれないな〜って思う。



 模写した絵を学校から家に持って帰った。

 部屋の机の上に置いといた。


 そしたら

 夜、寝てたら、机の上の絵

 フワーッと机の上から舞い上がってるのを感じた。

 ふとんの中から、チラッと机のほうを見てみたら


 うわっ!確かに、模写した絵の画用紙

 フワフワと、机の上を舞ってる。


 きゃあああ、なんだー?!

 女の子かな〜?

 きっと、女の子、うちの描いたフェルメールの絵を見てくれてるのかもなー。



 学校に行って、美術の先生に

 模写した絵、机の上で舞ってました!って話をしたら


 先生

 え?舞ってるの?

ってビックリしながらも

 うふふ...

って嬉しそうに笑ってる。


 そうね〜!そういうこともあるかもね〜!この絵ならね〜!って先生、言ってる。

 やっぱり、きっと、先生この絵のこと大好きなのかも?!

 聞いてみれば良かったなー、先生に。


 ☆


 家に帰って、部屋で、模写した絵を、また手に取って見てみたら、絵の下のほうに、赤いペンで、ハートのマークついてる。


 あれ?先生かな?

 って思って、次の日、先生に聞いてみたら


 わたしは、ハートマークは、つけてないわよ〜!って。


 えーっ(・_・;)

 てことは〜?!

 女の子かな〜?

 うちの絵に、ハートマークつけてくれたの、うちの部屋にいる女の子なのかな〜?!


 よくできました!って言ってくれてるのかな?!



 女の子に聞いてみようかな?

 でも、部屋の女の子って、いったい、だれなんだろうか?  


 夜、寝てたら、また、うちのこと、抱きしめてくれてる。


 うちは

 あなたって、前から、この部屋に住んでるの?

って聞いてみた。


 うんっ!そうだよ〜!

って言ってる。


 うわっ、声、聞こえた!やっぱり、めっちゃかわいい女の子の声。


 「うちのフェルメールの模写の絵に、ハートマークつけてくれた?」


 「うんっ!上手だから、ハートマークつけといた」


 うわっ!やっぱり、そうか!


 「あなたって、だれ?」


 「わたしは、千年前から、この地に住んでるの」


 きゃあああ、そんな前から〜!?


 「なんで?」


 「え?」


 「なんで、千年前から、この地に住んでるの?」


 「きみに会うためだよ〜」


 「うちと?」


 「そうだよ〜、きみと今こうして会うためなのよ〜」


 「どうして?」

 「どうしてもよ〜ん!」


 「ふぅ〜ん」

 「じゃあ、またね〜ぇ」


 「え〜、もう行っちゃうの〜?」

 「もう行っちゃうのよ〜」


 「ほんとに〜?」

 「ほんとよ〜、じゃあね〜」


 「またね〜」


☆☆☆☆☆☆



 


 






 


 

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