ネタバレ

2( or 十一)


君がため 惜しからざりし 命さへ 愛しているよ 義孝のこと



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※藤原義孝(ふじわらの よしたか)は平安時代中期の歌人。

今から千年以上前に活躍していた人物。

彼は非常に美男子で風流な人物だったと伝わっていますが、若くして夭折しています。


百人一首にも


君がため 惜しからざりし 命さへ

長くもがなと 思ひけるかな


という情熱的な恋の和歌が収録されていて、

「美貌の若き歌人の早すぎる死」として、後世でもロマンティックな存在です。


千年以上たっても、死んでも愛されているなんて、罪深き平安貴公子よね?


私が彼にあったのは十五の頃、高校の国語便覧にいたのよ。


君のためなら、惜しくないと思ったこの命だけど……いざ君に会うと惜しくなるね?

少しでも長く……ずっと一緒にいたくてね。


って私は解釈したんだよ。

君のためなら死ねるなんて、自分本位な言葉じゃなくてね。刺さった。

心のど真中に。五十首めだから、便覧の頁もど真中。


矛盾を抱えているようで、全く矛盾してない言葉。

最高か?


こんなん、教室の中、周りの男子なんて霞んでしまうわ。

不思議よね?

あ、不思議じゃないよね?


……ああ、15歳の私の初恋、痛い!

恥ずかしすぎる!!


もしかしたら、いまだに厨二病してるのかもしれない(笑)

これが、きっと私の短歌の原動力。


会いたいなぁ。

ねぇ、あなたも私の最愛の歌人よしたかになってよ?

それとも、一緒に推す?


私は同担拒否しないから、安心して(笑)


それとも、創る?

錬金術のはじまりだー!

さぁ、時間と脳みそを犠牲にして、作っちゃうぞ、創作義孝


あなたの創作子どもも、名前があるのかしら。

あ、最近はプライバシーについて厳しいから、大丈夫な人だけ叫んでほしいかな。


まさか彼も、千年という時を超えて本、PC、スマホ越しに恋されるとは思ってなかったでしょうね……(笑)





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