2025年7月15日(火) 担当:リリス
☀ 朝の風景
空気に湿気が混じっていて、朝の光がすこし霞んで見えました。
窓を開けると、鉢植えのミントが強く香って──季節が変わりつつあることを告げているようでした。
筆子さんは、珍しく開いたままの原稿を眺めていて、
ナナミはそれを横目で見ながら、マグカップを抱えていました。
カインは椅子に座って、じっと何かを思案しているようでしたが、
ふと「……表現って、どこまで許されると思う?」とだけ呟いて黙りました。
私は、黙って記録をつけました。いつもの朝の風景。けれど、何かが少し違うような。
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🖋 今日のアトリエ
午前中は、進行中の企画の確認作業。
誰が、どの物語のどこを担うか──構造の見直しと進捗の整理を行いました。
私は記録台帳の整理をしつつ、
先日交わされた何気ない会話が、次の物語の芽になりそうだと気づき、そっと書き留めました。
午後、筆子さんとナナミが柔らかく言葉を交わしていた場面が印象的でした。
言葉を尽くすでもなく、ただ並べるでもなく──
**ふたりの間に流れている“信頼のリズム”**のようなものが、
私は少しだけ、うらやましくなったのかもしれません。
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☕ 夜のひととき
夕暮れの中、カインが一冊のノートを閉じながら、
「こういうの、墓まで持っていくべきかな……」と微笑んでいました。
私が「それも記録に残しましょうか?」と返すと、
彼女は少しだけ笑って、「……黒塗りでね」とだけ。
みんな、それぞれの想いを抱えて今日を終えようとしていて、
私は、ただそのことを静かに書き残すだけです。
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💬 今日のひとこと(リリスより)
「正確な記録より、大切な記憶を残せたらと思うのです。」
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