子ども向けにやさしい言葉で書かれているのに、大人の私の胸にも刺さるテーマばかりで、読み終わったあとしばらく動けませんでした。
「夢を守る=思い出を守る」という仕掛けは、児童文学でこんな深さがあるのかと驚かされました。
すみれとお父さん、そして夢子ちゃんの関係が胸を打ち、最後は涙。
きっとこの物語は、大人になってからもう一度読むとさらに沁みると思います。
夏の終わりの午後、ツクツクボウシを聞きながら拝読することができて、本当に本当に幸せです。
ありがとうございます。読むことができて、こんなに暖かく嬉しくなることはありません。