第19話 借《か》りた、いのち
おこった
「なに言ってるんだい。それじゃすみれは、
せっかく、すみれのために
おれいを言うどころか、もんくを言われたと思ったみたいです。
「だって、お
「すみれさん」
「
このお魚も
「でも、ほかの
「命をとるなんて、そんなこと言ってはいけません。もともと命というものは、
そしてまた、人間が食べる。そうして命はめぐっていくんですよ」
「命がめぐっていく?」
「そう。その、ぐるぐるとまわる命の
雪江さんは、いっしょうけんめいに言いました。
すみれにも、そのきもちはわかります。
すみれたちは、お魚の命を
それを食べないということは、借りっぱなしにすることです。
そっちのほうが、よっぽど悪いことなのだと、すみれは気がつきました。
「おいおい、なにをむずかしいこと言ってるんだ。人間は、おいしいと思うから食べるんだよ。さあ、すみれちゃん。この魚はうまいぞぉ!」
おじいちゃんが、
それがきっかけで、まじめな顔になっていた逡一と
すみれも、思いきって、魚のつくだ
「おいしい!」
それは、ほんとうに、おいしかったのです。
あまくてやわらかく、
「な、わしの言ったとおりだろう。
おじいちゃんが、まんぞくそうに言いました。
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