第12話 おとうさんの妹
「おにいちゃん、あしたはお
すみれと逡一は、
すると、ふすまがゆっくりと
そして、かわいい女の子が、
「あら、おひるねは?」
雪江さんが、ふりむいていいました。
「もう、目がさめちゃったの。おにいちゃん、その人だあれ」
ふすまのむこうから、すみれに良くにた女の子があらわれました。
かみの毛をおかっぱにした、白い花もようのついたゆかたを
「すみれさんだよ。
女の子は、ランペじいの話していた、夢子さんでした。
そう、
でも、夢子さんはすみれよりずっと小さく、小学校一年生くらいしかありません。
すみれには、とてもおばさんとは思えませんでした。
「ふーん。お
「そうだよ。
それを聞いた夢子は、うれしそうにほほえみました。
どうやら、すみれは気に入られたようです。
「わたし、すみれっていうの。よろしくね」
「
星野と聞いて、すみれはドキッとしました。
星野といえば、すみれとおなじです。
でも、よく
だって、おとうさんの
それどころか、ここではすみれのほうが、『
「へへっ! とまどってやんの」
トッピが、すかさずちゃちゃを入れてきます。
こういうことだけは、おどろくほど気がつくトッピです。
すみれは
するとトッピは、つまらなさそうな顔になって、やがてプップとともに、外に出ていってしまいました。
すがたが見えなくなるすこし前に、ランペじいの声がしました。
「すみれさん、わしらはすこし、外のようすをさぐってくる。なにかあったら、わしらの
それっきり、声はしなくなりました。
すみれは
でも、もともとがおばあちゃんの家なので、ちっともさびしくありません。
すぐにトッピたちのことは
「ねえねえ、おにいちゃん。お祭り、おねえさんといっしょに行きたい!」
夢子が逡一のよこでダダをこねています。
逡一はこまった顔をして、すみれを見ました。
「わたしも、お
すみれは、夢子に言いました。
すると夢子は、とびあがってよろこびました。
「でもお祭りには、つよしたちも、きっとくるぞ。それに
「工場?」
すみれは、なんのことかわからずに、つい聞きかえしました。
すると雪江さんが、きゅうにこわい顔になって言いました。
「いつのまにか、お不動さまのあるお
そして工場ができてから、きゅうに村の人たちのたいどが変わってしまったの。つよし
「つよしだって、すっごく
逡一がさびしそうに言いました。
「それに、工場から出てくる水で、川のさかなは死んじゃうし。けむりのせいで、お不動さまの
工場の話が出たとたん、みんなの顔は、
ほんとうなら、この夢は、たのしいことでいっぱいのはずなのに。
どうしてこうなってしまったのでしょう。
すみれは、なんとかしなければと思いました。
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