第7話 つよしとの出会《であ》い。
レンゲ
土手の上には、
そして土手の上を、子どもたちが大きな声をあげながら
子どもたちは、みんな男の子ばかりです。
手に手に、ぼうきれや
その中のひとりが、レンゲ畑の中のすみれを見つけました。
「あ、こっちにくる」
すみれは、のんきに言いました。
ここが、おとうさんの夢の中だということを、
やがて男の子たちは、すみれの前にやってきました。
レンゲ
「おまえ、だれだ?」
男の子は、よごれた
足には、ゴムで作られたぞうりをはいていました。
「レディに
男の子の
それにトッピの前では、
そういう
「なんだ、おまえ。わかんないこと言うなよ。そのレ、デなんとかって、いったいなんだ?」
男の子は、レディということばを
おどろいたすみれは、もういちど言いました。
「レディっていったら、レディじゃない。あなたって、じょうしきないのね! それより、あなたの
「おれか? おれは、つよし。そうか、おまえ
つよしはすみれのすがたを、
すみれは白のブラウスと、
なぜか夢に入ったとたん、お気に入りの
だけどそれは、つよしが言うほど、おしゃれでも、めずらしいファッションでもないはず。
「わたしは、すみれ。
「おい、ここはどこ、だってさ」
つよしは、なかまの男の子にむかって、ちゃかしたように言いました。
すると、つよしのうしろにならんでいる男の子たちが、大きな声で
「おい、じぶんのいる
駐在さんって、たしか『おまわりさん』のことです。
それくらい、すみれも知っています。
つよしの
「まってよ。家出なんかじゃないわ。わたし、ちゃんとした
すみれは、あわててトッピを見ました。
するとトッピは、ちいさく
かわりにランペじいが、ものしり
「夢の
「そんなあ……」
すみれは、こまってしまいました。
「なに、ひとりごと言ってるんだ。こいつ
「つかまえろ、つよし。つかまえて、
うしろの男の子が、つよしをはやしたてました。
つよしもその気になって、じりじりと
トッピが、するっとすみれの前に出ました。
そして近づいてくるつよしの足を、おもいっきり
バタッ!
つよしは、せなかから、レンゲ
「いてて……よくも、やったな!」
つよしはすぐに
「わたしじゃ、ないわよ」
すみれは、いっしょうけんめいに、いいわけをしました。
でも、つよしたちには、トッピは見えません。
すみれが足をひっぱったと思っても、それはしかたがないことです。
「みんな。こいつ、なまいきだから
うわーっ!
男の子たちは、いっせいにすみれに
トッピやプップは、男の子たちを
そのせいで、なげ
でも男の子たちのほうが、
ついに、つよしの手が、すみれの
「そら、つかまえたぞ。
だって、ここは夢の世界なのですから。
すみれはこまってしまって、目になみだがあふれてきました。
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