TS猫耳乗っ取りロリと、乗っ取られロリ(亡霊)による異世界暮らし
赤砂キタキツネ
第1話 生誕 ネコ耳しょうじょ!
「……ここは一体どこなんだ?」
見知らぬ森の中に、あたりを見渡す。
辺りには、やけに高い木々と…いくつかのちょっと大きな水たまり。
「すっごい木がでっかい」
……あれ?なんか僕の声高くないか?
なんだか子供っぽい声だ……
「あーー。」
うーん、ヘリウムでも吸ったか…?
いや、そもそもヘリウムってこんな感じだったか?
ふと自分の手を見る。
白っぽい…明らかに自分の手じゃない…
「へんな手……やけに広い世界……なんか高い声……まさかな……」
近くに見つけた水たまりをのぞき込む
水面にはアルビノのネコ耳ロリ少女。
青色のハートのジュエルのペンダント。
少し薄めのシアンのワンピース
「ろ、ロリになってる〜〜!!???!??」
………
僕の名前は
高校1年生の男子高校生…いや、今は女子だった…
自室で過ごしていると、いきなり尋常じゃないくらいの激痛に襲われて、
気がついたら……森の中、ロリになっていた。
「ロリなんて明らかに守られる側の存在でしかないじゃん...」
保護者すらいない状態じゃ、苦労する未来しか見えてこない。
「どうせなるならもっと強いドラゴンとかになりたかった...」
まぁ、ドラゴンになってもそれはそれで苦労するだろうけどね…
「………というかこのネコミミ…いやイヌミミとかかもだけど... どちらにしてもこれ、本物なのかな?」
そう言って右手で触ってみた。
触れられてる感触がある...間違いない、本物だ...
「...ネコミミってもっとモフモフしてると思ってた。」
想像と違ってなんか薄くて柔らかい生暖かい一枚の皮って感じ。
まぁ、実際皮ではあるから間違ってはないのか...
そうやってじっくり触っていると、手が髪越しに人間の方の耳にちょっと当たる。
「というか、人間の方の耳もフツーにあるんだ...」
二次元キャラではよくあることだけど...
実際に四つ耳の人間をお出しされると、なんとも奇妙なものである。
「なんか四つ耳人間って言うと、どこかの妖怪みたい。」
…………………………………
「というか、よく考えたら今の僕って、森の中で遭難状態だよね...」
もしかして、僕の人生、実は詰んでる?
「ここからどうやって生き延びるか考えないと。」
...とはいっても、森でのサバイバル方法なんて知らない。
どう行動しても、生き延びる可能性はほぼ0に思える。
「転生早々、ギャンブル人生、お先真っ暗すぎる…」
そうやって悲観していると…
突然、後ろからは強めの風が吹いてきた。
「いきなりなに!?」
突然の強風に、驚いていたその時、
風の中から、一筋の斬撃が飛んできた。
「うわ!」
そしてすぐ後に見えたのは、
綺麗に切断されて宙を飛ぶ、自分の右腕だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます