えにし

みはら

えにし

運命の人、というと、恋愛によって結ばれるようなイメージがある。

偶然出会った誰かを、そう思ったりする。


恋愛に限らず、ほとんどのことは、たいてい偶然でできていて、

ときどき、その偶然が、まるで誰かが仕組んだみたいによくできていることがある。

そんなとき、それを「運命」と呼びたくなる。


出会うことも、運命なら、

出会わないまま、すれ違っていくこと


それも、運命かもしれない。



1 わかれ


ヒデは、寺田町の駅の改札の前で、ぼんやりと立っていた。

午後の光が、まぶたの裏から染みこんでくる。電車はちょうど入ってくるころで、駅のアナウンスが少し遠くで鳴っている。そうして、自分はもう、ここに来なくてもいいのだった、と思う。


恋人は、ひとりで来れるひとだった。はじめからそうだった。けれどヒデは、迎えに行っていた。習慣だった。ちいさな習慣。たいした意味はないけれど、なくなるとぽっかりするような。


休みの日の午後。いつものように部屋にふたりでいた。テレビはついていたけれど、たぶん見ていなかった。

「東京、行こうと思ってるんだ」

そう言った彼女は、ソファに座って、アイスコーヒーの氷をくるくる回していた。


ヒデは、旅行の話かと思った。

でも、ちがった。別れ話だった。


仕事の話だった。東京本社でマネージャーになる打診があった。もう決めてある。

「……そうなんや」

自分の声が、案外ふつうで驚いた。


たくさん、言いたいことはあった。

そんなすぐ決めんでもええんちゃうかとか。自分のこと、置いていくんやな、とか。

でも、言わなかった。言えなかった。


代わりに、「すごいやん。がんばりや」なんて、笑って言っていた。

軽くハグをして、「色々ありがとうな」なんて。ほんま、ようやるわ。


彼女は少し悲しそうな顔をした。

言い出したのは彼女なのに、なんで自分のほうが置いていかれる側みたいな顔をしてるんやろう、と思った。

その顔に、何も言えなかった。


数日間、曖昧に時間が過ぎた。

何もしない日もあった。朝からカップラーメン食べて、映画見て、途中で寝てしまったりした。


彼女とは、そのまま、それきりになった。


けれど、

妙に軽くもなった。


女友達とも気楽に会えたし、ひとりで映画を観るのは、何年ぶりだったろうか。


彼女は、一緒にいることが好きなひとだった。

ヒデも、それを悪いとは思っていなかった。


むしろ、あの頃は、それが当たり前のことだと思っていた。


でも今なら、あの“当たり前”は、もう少し大事にしてもよかったのかもしれないと思う。


そんな午後がいくつか過ぎて、今日も、なんとなく寺田町の駅を通った。

彼女の姿を探しているわけじゃない。

山崎まさよしの歌詞かよ、と思う。でもまあ、そういうことだ。


たとえば改札から出てくる誰かが、なんとなく知ってる顔だったりしないか、などと思ったりもする。


運命、という言葉は、あまり信じていなかった。

けれど、恋でもなく、縁でもなく、ただ、どこかで接しているようななにか。

そういうのもあるのかもしれないなあと、思う。今は、わからない。



2 選ばなかったほう


ヒロコは、恋人といた。

福島駅から歩いて10分の、自分の部屋。築年数はまあまあ。窓が広くて明るいが、冬は寒い。

今日は日曜で、14時すぎの遅いランチだった。チヂミを焼いた。冷蔵庫にあったニラと、少しだけ余っていたイカを入れた。

適当なサラダ、レンジのカルボナーラ、それに、昨日スーパーで買った惣菜。何料理かはわからないが、恋人はこういうのを好んだ。


アルパカの安ワイン。コルクじゃなくてスクリュー。恋人はグラスに少しだけ注いで、映画をつけた。

映画は、途中からつまらなかった。何を見ていたか、もう忘れてしまった。

それでも最後まで流していた。途中で止めるほどの決断もなかった。


「……あのさ」

映画の後半、セリフの少ないシーンのとき、恋人が言った。

「仕事で、昇進の話があって。福岡の営業所。所長」

ヒロコはうなずいた。

「行きたいと思ってる。──一緒に来ない?」


これは──プロポーズ、か?と、思った。


けれどそれよりも先に、福岡はやだな、と思ってしまった。理由とかじゃなくて、ただ、ぬるっと、いやだと思った。

そしてそれを、言わなかった。


「おめでとう!」「でも…少し、考えたい」

そう言った。


4年か5年くらい前、出会ったころなら、すぐ「行く」と言っていたかもしれない。

当時は、恋にまっすぐだった。今も好きではあるけれど、あのころのような熱さはない。

それに、こっちにもこっちなりの事情がある。仕事とか、友人関係とか、言葉にならないものもふくめて。


その日以降、恋人とはLINEで何度かやりとりをした。

スタンプも送ったし、天気の話もした。

けれど、自然と、それっきりになった。



3 それから


ヒロコは、ひとりになってから、わりとモテた。


友だちから「いい人いるんだけど」と言われて誘われた飲み会とか、

職場のだれそれがやたらと親切になったりとか、そういうのがぽつぽつとあった。


かといって、自分がすごく魅力的になったという自覚はなかった。

ただ、なんとなく、ちょっとだけ余裕が出たのかもしれない。

そういうのは、伝わるのかもしれなかった。


ひとりって楽だな、と思っていた。


ごはんを食べるのも、どこかへ出かけるのも、

誰かと時間を合わせる必要がないのは、思いのほか、気が楽だった。


“おひとりさま”という言葉は、なんとなく好きではなかったけれど、

そういう店に入るのは、べつに嫌いじゃなかった。


居酒屋のカウンターで、煮込みを食べて、お湯割りを飲んでいた。

向こうのテーブルでは、同じくらいの歳の男たちが、中学生みたいなことで笑っていて、うるさかった。

けれど、そのばかばかしさに、ちょっと笑ってしまった。


店のテレビではプロ野球中継が流れていた。ヒロコは野球には詳しくなかったが、ユニフォームを見てどこのチームかくらいはわかった。


隣にいた夫婦──たぶん親くらいの年齢だったと思う──が、焼酎を奢ってくれた。

旦那さんは阪神ファンで、熱心にテレビを見ながら応援していた。

後半チャンスになって、テレビが見づらいらしく、向こうの男たちのほうへ行ってしまった。


ひとりになった奥さんと、飲みながら話をした。

偶然にも、わたしと同じヒロコという名前だった。

旦那さんはヒデさんと言い、数年前に脳卒中を患って、懸命なリハビリでここまで来たのだそうだ。

でも、それに重さを感じさせない明るさが、よかった。


昔は看護師をしていたという話。

最近行ったカフェの話。家庭菜園の話。

とりとめのない話が、なんだか、楽しかった。


それだけのことだったけれど、

帰り道には、「今日は、まあまあ良かったな」と思えた。


選ばなかったほうの人生──福岡についていったら、という未来。

それはそれで、悪くなかったのかもしれない。


けれど、いまの感じも、そんなに悪くない。


たぶん、あのときの自分は、

いちばん、ほんとうの気持ちに近かったんだろうと思う。


理由はあとからついてくる。

なんとなく、いやだった。

そういうことは、ときどきある。


だから、それで、いい。



4 ひとり


ヒデは、ときどき思った。


前よりも軽い感じでの恋人、いてもいいかな、と。


マッチングアプリを入れてみた。

プロフィールは、なんとか書いた。写真も、それっぽいのを選んだ。


何人かとマッチして、実際に会った。

喫茶店でコーヒーを飲んで、趣味の話なんかをした。たまに笑ったりもした。


でも、どれも長くは続かなかった。


つまらなかったわけじゃない。

それなりに楽しかったし、それなりに話も合った。

けれど、なんというか、

今は、ひとりのほうが、ちょっとだけ、おもしろかった。


中学のころからの友だちと居酒屋に行った。

4人のうち、結婚していないのは自分だけで、からかわれた。

くだらないことで笑いすぎて、店員さんに「ちょっとだけ、静かにお願いしますね」と言われた。

テレビではプロ野球をやっていた。


カウンターの端にいた、老夫婦と娘さんらしき三人組が、ちらっとこちらを見ていた。


友だちも全員タイガースファンで、試合に熱がこもると自然と見入ってしまう。

阪神の攻撃、七回裏ツーアウト三塁。バッターは森下。

カウンターの端にいた老夫婦の旦那さんが「ごめん、一緒に見ていい?」とやってきた。少し酔っている様子だった。


ヒデたちも、ちょうどいい感じに酔っていて、「どうぞどうぞ」と席をひとつ空けた。


その回は、それから爽快なほど打ちまくり、そのたびに歓声があがった。


「ええ試合やな。ありがとう、邪魔したね」

男性はそう言って、家族のいる席に帰っていった。


しばらく飲んで、友人たちと2軒目、3軒目まで行って、

朝、気がついたら家だった。


うっすら二日酔い。でも、なんかよかった。


ひとりでいるのは、さみしくないのか、と聞かれたら、

さみしいときも、もちろんある。

でも、わりと、楽しいです──


そう答えるんじゃないかな、と思う。



5 夜


十三駅の西口は、なんというか、もう、いつも通りだった。

声が大きくて、空気が重たくて、何かが焦げていた。そういう通り。


東口は、それよりは少しだけマシだった。マシ、という言い方も変だけれど。

でも、商店街があって、アーケードの下を風が抜ける。

ヒロコはこういう街が嫌いではなかった。ちょっとだけガサついていて、でも、人のぬるさがあって、過ごしやすかった。


今日は淀川の花火大会だった。

友人がチケットを取ってくれて、集合時間を決めてくれて、ヒロコはそれに合わせて駅に着いた。


東口の改札前のベンチに座って、ぼーっとしていた。

スーツの上着を肩にかけたおじさんが、ビニール袋をガサガサさせながら歩いていく。


通り過ぎるティーンが着ているロックTシャツーーーNirvana、それほど好きではない。けれど、元恋人が好きだったから知っていた。


……その、CDを預かりっぱなしになっているのを思い出した。泊まりに来た時に置いていったやつだ、うちにCDプレーヤーはない。

捨てるのもなんだし、送るなら早いうちだな、と考えたりした。


そのとき、スマホが震えた。

「ごめん、ほんと、ごめん」


友人からだった。来られなくなった、とだけ。


ヒロコは「了解」とだけ返した。

スタンプも絵文字もなし。そういう感じではなかった。


チケットは紙のやつで、ヒロコが持っていた。

無理をして誰かを呼ぶようなことでもないし、気分でもなかった。


立ち上がって、人波にまぎれる。

改札から南へ、淀川の北岸、橋の手前まで誘導されて、案内の人にチケットを見せる。

「こちらです」と言われてついていくと、固いプラスチックの簡易ベンチが並んでいた。背もたれはなかった。


少し腰を下ろしてみて、「あー、こういうやつか」と思った。

尻が痛くなるなと思いながら、ハンドタオルを敷いた。


周囲はカップル、グループ、浴衣。

ヒロコはペットボトルの麦茶を飲んで、目の前の空を見た。対岸のビル、窓やベランダ、人がいる。屋上をビアガーデンのようにして花火を待つのも見える

花火はまだ上がっていなかったけれど、

会場のどこかで流れているJ-popが、音割れしながら届いていた。

恋の始まりだとか、今夜だけは君とふたりだとか、そういう感じのやつ。


ヒロコは口をつぐんで、それを聞いていた。

歌詞は、ぜんぶ空に吸い込まれていった。



6 屋上

 

「おおお!すごいっすねえ」

ヒデは、口にしたあとで、すこしだけ声のボリュームを下げた。

相手は取引先の営業部長。

本当は、そこまで仲がいいわけじゃないけれど、まあ、それっぽく反応するのは仕事のうちだった。


淀川の南岸、15階建ての自社ビル。

その屋上が、今夜だけビアガーデン風に装飾されていた。


ビールサーバーの横には焼きそばの屋台。

小さなスポットクーラーがうなっていて、空にはだんだん暮れの色が落ちていた。


取引先の社長が、景気のいい乾杯の発声をして、懇親会がはじまる。

ヒデはグラスを受け取り、乾杯のひと口だけ飲んだ。

「さすがにここで酔うのもなー」と思い、水を買っていた。ペットボトルの冷たさを、手のひらで転がす。


花火は、まだだった。

開始予定時刻の十九時三〇分をまわっている。


誰かが時計を見て、「あれ?」と言った。

ヒデも、空を見上げた。



7 花火


ヒロコは、尻の痛いベンチの上で、ペットボトルの麦茶を飲んだ。

もうぬるくて、口の中に、鉄っぽい味が残った。


会場にはアナウンスが流れていた。

《花火の機材にトラブルが発生しております。開始まで、今しばらくお待ちください》

淡々とした声だった。

その声がいっそう、蒸し暑さを強調した。


さっきまでとなりにいたカップルは、どこかへ行ってしまった。

目の前の空には何もなく、音割れしたJ-popだけが流れていた。


八時ちょうどになったころ、ざわざわと人の声が大きくなった。

少し苛立ちを含んだ声も混じる。

そのとき、またアナウンスが流れた。


《お待たせいたしました。これより、打ち上げを開始いたします》


ヒロコは、姿勢を正した。

その瞬間、夜空が破れたように、光の筋が立ち上がった。


ドン、という音が遅れて響く。

赤、白、金、青。

間を置かず、連続して光がはじけ、音が重なる。

空が近くなるような感じがして、ヒロコは、まぶたを少し細めた。


打ち上がるたびに、その光が会場を照らす。

ヒロコの横顔も、そのたびに色を変える。


「……うわ、きれいね」

ヒロコは、誰に言うでもなく、つぶやいた。



屋上の手すりには、社員たちがずらりと並んでいた。

スマホを構える人、動画を撮ってる人、歓声をあげる人。


ヒデもその一角にいた。

手すりに肘をかけて、空を見ていた。


ドン。

光が、空から地上に降ってくる。


「……すご、きれい」

ヒデは、誰にも聞かれないような声で、そう言った。


水の入ったペットボトルは、まだ半分ほど残っていた。


花火は、ちゃんと最後まで上がった。

いくつも重なって、空が明るくなったあと、ふいに静かになった。

終わったんだな、とヒロコは思った。


帰りの人の波に混ざる前に、友人に写真を送った。

少しブレていた。

《来年来ようね。ありがとう》

文字を打って、送った。


駅に向かって歩き出す。橋の手前は、人が多すぎて、地下鉄のほうに回った。

電車に乗って梅田まで戻る。混んでいたが、座れた。


駅を出て、地上に出る前に、お腹がすいていることに気づいた。

ラーメンでも食べて帰ろう。

そんな気分だった。


地下街を抜けて、少し歩いたところにあるラーメン屋。

派手すぎない白い看板。前にも来たことがある。


入ると、そこそこ人がいた。

カウンターの隅が空いていたので、そこに腰を下ろす。

ラッキー、と思った。


ここは、しょうゆラーメンが売りだったけれど、ヒロコは塩ラーメンが好きだった。

透き通ったスープに、たまご麺。具はシンプルで、やや硬めのメンマがひときれ、ゆずの香りがほんの少し。


スープをすくって口に運ぶ。熱い。けれど、やさしい味がする。

麺を食べて、チャーシューをひとくち。

「ふう、おいしい」

声が小さく漏れた。周りには聞こえていないと思う。


スープは飲み干しそうになったが、カロリーのことを思い出して、レンゲを置いた。



8 ラーメン


宴のあと、ヒデは梅田に戻ってきていた。

花火は豪華だったし、屋上という役得もあったけれど、なんとなく疲れていた。

楽しかった。けど、やっぱり気は遣った。


腹は減っていた。あまり食べてなかったのだと、改札を出たとき、はっきり自覚した。


ラーメン

ふと思い浮かんで、足が勝手に向かっていた。


地下の通路を抜けて、白い看板が見えてきた。


引き戸が開き、客の女の人が出てきた。

少しぼんやりしていたヒデは、すこしぶつかった。


「あっ」

「あ、すみません」


おたがいに軽く会釈。

もう一度、なぜか、会釈。

ヒデは戸を押して中に入った。


店内はそこそこ混んでいた。

カウンターの隅が空いていたので、そこへ。

前の客のどんぶりがそのまま置かれていた。


「すみません、すぐ片付けますんで」

店員がやってきて、器を下げる。


どんぶりの底に、透き通ったスープが少し残っていた。

塩ラーメン。


ヒデは、それを見て言った。


「あ、塩で」



9 ずっとあと


歳月は流れた


ヒロコは、六十九歳で亡くなった。

その朝は、ことさら寒くもなく、かといって暑くもなかった。

台所の窓を開けていたら、スズメの声がした。

その声を、ヒロコが最後に聞いた音だったかもしれない。


目を閉じたまま、すこしだけ微笑んでいるような顔だった。

娘がそう言った。

ほんとうに眠っているだけのように見えた。

触ったら、指先が冷たくて、

でも、なぜだか、それを取り乱すようなことはなかった。


夫は10年前に亡くなった、子どもがふたり、それに孫がひとり、

飼い猫が一匹。

いろんなことが、起きたり、忘れられたりしたけれど、

それらはみんな、記録には残らず、

思い出の棚の奥のほうに、小さく丸まって、すこし埃をかぶっていた。


にぎやかな人生ではなかった。

でも、つまらなくもなかった。

朝に目が覚めて、コーヒーを淹れ、

夕方に洗濯物を取り込みながら空を見る。

そういう日々が、少しずつ重なって、

そのうち、ある日が最後の日になっただけだった。



10 けむり


火葬場は、川のそばにあった。

名前のない風が吹いて、

それがどこから来て、どこへ行くのかは、誰にもわからなかった。


建物は白かった。四角かった。

順番を待つ人たちが、静かに椅子に腰をおろしていた。

すこしだけお辞儀をしたり、

小さな声でなにかを言ったりした。


ヒロコの棺は、左から二番目の炉へ運ばれた。

扉が開いて、やがて閉じられた。

そのあいだ、誰も泣かなかった。

泣かないかわりに、ほんのすこし、うつむいたりしていた。


焼き上がるまで、一時間。


その間に、別の家の人たちがやってきた。

黒い服を着た女性が一人、

ゆっくりと歩いて、受付に名前を書いた。

その人たちは、右端の炉へと案内された。


ふたつの煙突から、煙があがっていた。

それは、白と灰のまじった、やさしい色をしていた。

空に溶けていくその煙は、

名前も知らずに寄り添うように、

ただ、ただ、ゆっくりと登っていった。


意味はなかった。

でも、意味がないことが、

すこしだけ、なにかを語ることもある。


そして、それも、やがて見えなくなった。

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えにし みはら @miharahitaki

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