物語が書けないならせめてエッセイでも
ささみ
第一回 疲れたから書きなぐる
現代ではパソコンやスマホさえあれば小説もイラストも動画さえも作れる。
いまやゲーム業界は大手だけでなくsteamなどで個人や小さい会社のゲームが爆発的に売れる時代。
大クリエイター時代といっても間違いではないだろう。
そんな中で、こうやって文字を書くというの現代の流行りからすれば逆行していることだろう。では、なぜ文字を書くのか?
現状、それ以外の才能が開花してないからだ。
絵が描けるなら絵を描いていただろうし、ゲームを作れるならゲームを作っていただろう。音楽だって楽しいかもしれない。
なのにこうやって文字だけなのは、それしかできないからだ、
無論、小説や物語が好きだからと言うのもあるし比較的人よりもパッと文章が出てきてそれを表現できるからというのもあるけど、そんなのは識字率の高い日本なら大勢いる。
あくまでやっているかやっていないかの差であり、文字を書いているから、物語を書いても特別なものじゃない。
むしろ、このようにエッセイとして書くなら誰だってダラダラと文章を書けることだろう。
なにせルールというルールはなく、基本的には何を書いてもいい。こんな楽なものはない。
でも、これがいいガス抜きになる時がある。
自分は特別物語を作る才もなければ文才があるわけじゃない。ただ、ダラダラと文字をつなげることができるだけ。リズムや表現などを度外視すればおそらく無限に書ける。
とはいえ、人が見るものならそれなりに形を整えてあげないといけない。
特に物語となるとジャンルによって地の文の雰囲気を変えなければいけない。
ほら、一つ前と二つ前の文末が同じ表現になってる。無意識に書くとこうなってしまうから自分には才はない。
それにこういうのを過度に気にしてしまう時もある。
意識すれば文末は変えられるが意識するあまり不自然に違うものなりすぎてしまったりは多々ある。
そんなことばかりしている物語を書きたいのにその手前で躓いて気持ちがどんどん下がり始める。
昨今はやる気は行動してから起きるものだ。やる気に頼ってちゃだめだなんて話はよくあるけど、わかってんですよそんなこと。わかっててもできてないのは自分の能力の低さに対し泣きたくなるからなんです。
じゃあ、能力をあげて日々努力を積み重ねるしかないのだけど、書いて投稿する以上は少なからず誰かの承認がほしいわけで、努力する以上は達成感や成長を実感したいわけで、でもそれらが感じられないとまったく気持ちも乗らないのです。
と、こんなことを自分が目に見える形にすると意外にもほんの少しだけ気持ちと言うのは晴れたりするものです。
たまに思うんですよね。外に放出してないと頭が重くなるなぁって。
自分は特別友人や知人と遊びに行くのが好きではないし、一人でも映画やアニメを一日中みて楽しめるし、別に異性の相手と旅行に行きたいとも思わない。
誘われれば行くし話す機会があれば話す程度。
そんな自分の生活では仕事で現場の指示を聞いて柔軟に対応することはあっても、自分の意思を表に出して何かをするということはあまりない。
そうなるとどうしてもおかしいなって思った事や理不尽なことに対し自分の中で折り合いをつけることになる。
なんだかんだそういった思考方が十代になる前から出来上がっていたようで、若いころは学生のころにのみ得られる無敵感と無責任で乗り越えられてきたが、大人になるとそうもいかない。
日々の思考の蓄積は解決できぬまま蓄積し、日々の課題を目の前につきつけられ、朝早く起き、夜遅い日もあり、そしてまた長い連勤が続く。
そんなことをしてたらそりゃあ体も精神も持ちませんし、ストレス解消で生活も食習慣も乱れますよ。
でも、ようやく気付いたのがこうやって放出すること。
正しさではなくただ表に出す。
これだけでもだいぶ変わってくるものです。
自分はどちらかといえば物事を良いほうに捉えようと努力をしてきました。
それはそのほうがいいんじゃないかという漠然としたもので、別に誰かに指示されたわけではありません。
でも、疲れてきたんですよ。なんでもかんでも良いほうに考えるのもね。
日本に酸いも甘いも嚙み分けるなんて言葉があるように、いろんなことを知っていた方がいいと思うのです。
良いほうに考えるというのはある意味その対象となる物事を一面的にとらえているだけで、さらなる深みには到達できない。
これは創作をする上で大事なことだと言えるはずです。
なぜなら、物語は誰が主人公になってもいいからです。
一面的な見方や二元論的思考は極端に視野を狭める。
そうならないよう、自分が何を考えているかはっきりさせるために、こうやって目に見える形にしながらガス抜きもする。
そんな感じで今後もいろいろ書いていきます。
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