第2話

前回の続きです。



リクエスト通りか全然分からないけど

楽しんでいってね︎︎💕︎︎︎💕︎︎



フォローといいねもよろしく!!




本編へ!!!




テレビの音が部屋いっぱいに流れていた。

バラエティ番組の笑い声も2人には届かない。

ソファの端と端に座るしゅんとすずは

まるでその距離が今の気持ちを表してるようだった。



すず「ねぇ、お兄ちゃん?」


しゅん「ん?」


すず「小さい頃よくひっついて寝てたよね…」


しゅん「あぁ、お前すぐ怖い夢見て泣いてたしな笑」


すず「べ、別に泣いてないし!」




すずが頬を膨らませながらそっぽを向いた。

でもその表情、行動にはどこか懐かしさがあった。



しゅんは笑った。



しゅん「あの頃はよかったな…。今みたいにややこしくなかった。」


すず「ややこしいってなにが?」




しゅんはすぐには答えなかった。

ゆっくりとテレビのリモコンを手に取り、

音を小さくした。




しゅん「すず…ちょっと変わったよな。」


すず「…え?」


しゅん「見た目も、言葉も、全部大人っぽくなった。俺の知らないところで成長して……」




すずは黙った。

どこかで期待してた言葉なのに。いざ言われるとどう答えていいのか分からなかった。




すず「…お兄ちゃんも変わったよ。」


しゅん「…え?俺が?」


すず「前はもっと鈍感でガサツだったのに…今はなんか距離を取ってる感じ。」




すずはちょっと寂しそうだった。

しゅんは顔を伏せて、小さく頷く。




しゅん「…そりゃ、お前のこと妹だって分かってるけどなんか…そういう風に見えない瞬間があったりして…。」





その言葉にすずはビクリとした。




しゅん「も、もちろん変な意味じゃないけどね。だけど例えば今みたいに、目の前にいるのが昔のすずじゃないって思うとどう接していいか分からなくなる。」



すず「…もし私が妹じゃなかったら?」


しゅん「…え?」


すず「も、もし、私が妹じゃなくてただの同い年の女の子だったらお兄ちゃんどうしてた?」





しゅんはすぐには答えることが出来なかった。

たぶん、何度も考えないようにしていたことであったからだ。




しゅん「た、たぶん気になってたと思う…。 」





すずはちょっと視線をずらして笑った。





すず「そっか…ちょっとずるいね笑」


しゅん「ズルいってなに?」


すず「私は妹だから何も言えないじゃん。どんなに気になっても、どんなに近づきたくても絶対にそっちにはいけない立場だもん。」




しゅんは言葉を失った。

思春期のすずの心が、今まさにぐらついていた。




しゅん「…すず。俺は__」


すず「ううん、いい。分かってる。言わなくていいよ。」





すずは少しだけ泣きそうな目で微笑んだ。

それはきっと覚悟の笑みだった。




すず「私が勝手に揺れただけだもん。ちょっとだけ寂しかっただけ……。」





しゅんはその表情を見て、胸が苦しくなった。





しゅん「もし寂しかったら…頼れよ。妹としてでもいいから。」


すず「…うん。」




静かにすずが寄り添った。


肩が少し触れただけで、十分に温かかった。

それだけで、すずは少しだけ満たされた気がした。



この距離をどう呼んでいいか分からなかった。




でも今日はこれでいいと思った。








今回はここまで!!!

出すのめっちゃ遅くなって申し訳ない💦💦

次も早めに出せるよう頑張るから

楽しみにしててね♡♡


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