タイムスリップした先での淡い恋にキュンとしてしまいました。
ひょんなことから1970年にタイムスリップした高校生の綾菜が、黒鉄色の頑丈そうな自転車に乗った学ラン姿の無骨な男子高校生と出会う話。
名古屋のあちこちを彼の“ケッタマシーン”の荷台に乗って案内される綾菜。名古屋在住の作者さんらしく、古い時代の名古屋をご存知なのでしょうか。
ケッタマシーンという言葉は聞いたことはあるけど使ったことはないなと思って調べてみたら、どうやら名古屋方面で使われていたらしい。
二人は急接近しますが、綾菜は違う時代の人間、元の時代に戻らないといけません。二人はどうなるのか⁈
エピローグでは、もう一度タイムスリップした綾菜がケッタマシーンを駆ってある場所を目指します。そのあとは、想像にお任せしますってことで。
読後感も良い秀作です。自信を持ってオススメします。