サメ短歌二十首

ハル

〜イッツ・ア・サメージング・ワールド〜

サメの歯は何万回も生え替わる 欠けても折れても歯医者いらずだ


サメとエイ 見分けるコツはエラの位置 横ならサメで下ならエイさ


鰓孔えらあなは五から七対 尾ビレには欠刻けつこくあるのがチャームポイント


顔まわり 小さなブツブツ ロレンチーニ 弱い電気もたちまち感知


サメなんて食べたことない? いやあるよ おでんのはんぺん あれサメの肉


アザラシと間違えガブリと噛んだだけ 人喰いなんて映画のウソさ


世界一大きな魚 悠然と泳ぐブルーにまだらの巨体


日本語で「撞木しゆもく」 英語で「ハンマーヘッド」 進化のふしぎ教えてくれる


「蒲田くん」 モデルになったといわれてる 赤いフリフリエラ持つラブカ


エイリアンさながら顎が飛び出して 獲物とらえるゴブリンシャーク


マモンツキテンジクザメは よちよちと歩いてサメのイメージ変える


淡水でサメ生きられるはずがない? オオメジロザメ その誤解とく


「バカザメ」だなんてひどいよ ネッシーの正体だともいわれてるのに


戦国が令和になるまで見てきたよ ニシオンデンザメ 海の底から


スウェーデン発の家具屋のサメぬいで サメの人気が大いに上昇


好きでしょう? サメぬいあげると渡された これサメじゃない チョウザメぬいだ


サメの絵を描いたと言われ見せられた 惜しいね 尾ビレが水平なのが


ガチャガチャでサメ見つけるとつい回し サメに喰われるぼくの給料


「フカい」だの「目がサメた」だの連発し サメ好き真夏も極寒にする


全サメがのびのび泳げる青い海 フカのうと言わず取り戻そうよ

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