第21話 カエル君病気?

 今日も国王様に呼ばれた。

「イチ、毎日同じで、王宮は詰まらん! あそこではイチ以外何を言ってるのかさっぱり聞き取れん」

「変だね、リムの言ってる事は分かるって言ってたね」


「リムの言葉は分かるぞ! 僕が話し掛けても聞こえんようだが」

「カエル君は特別だから、リムに意味を分かれって念じながら話し掛けてみたら?」


「そうか! どうせ通じんって僕が思ってるのが悪いのか!」


 リムは前を行ってる。

❮リム! 振り向いて!!❯

「え? イチ様? ご用ですか?」

❮リム! 僕だよ! カエルだよ!!❯

「えっえぇ!! カエルが話してる!!」

「リム、やっとカエル君の言葉を聞く気に成ったか? カエル君と私は何時もこんな感じで、話をしてた! リムにもカエル君のいってる事聞こえる様になったな」

❮今までイチにしか聞こえんかったから、二人の秘密にしてたがリムの手を再生したのは僕だぞ❯


「ええ~~っ!!」

❮悪者の肺に水入れて殺したのも僕だぞ! …………❯

「カエル君? カエル君! 確りして!!」

「イチ様? カエル君どうなったのですか?」


「分からん……意識が無い」

「今まで、知らなかったけど、随分カエル君に助けられて居た様ですね、カエル君がこの調子で国王様に謁見して、決闘に成れば危ういのでは?」


「そうなんだよね、一人か二人が相手なら勝てるが、噂が広がってる今決闘を考えている貴族は100人体制で来るだろう………不本意だが女の武器を使うか?」

「女の武器? ですか?」


「1週間ほど体調不良が続く」

「ぷっ! イチ様? 女の武器ですね」


「仮病の間にカエル君の様態が、回復してくれたら良いが」

「私が想像するには、水の中で生活するカエル君、外に出て随分無理をして居たのでは?」


「そうなんだろうな、カエル君根性有るから! 無理をさせて居たのだろうな、気付いて遣れなかった! 相棒として失格だな」

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