第8話 銅から銀
「イチ冒険者、EランクからDランクに昇級! おめでとうございます!! これがタグです」
受付? の巨人がイチに何か渡してる「おめでとう」って言ってるから、良い事のようだ。
「イチ? 何が起こってる?」
「冒険者は初心者Gランクは木のタグ、EFランクは銅のタグ、CDランクは銀のタグ、ABランクが金のタグって決まりが有って、私は今Dランク銀のタグに変わったって事」
「おめでとう! 凄い事?」
「中堅冒険者の仲間入りして、ギルドから依頼が来る様になる、チョッと面倒な位置では有る、目出度さも半分かな」
「ゴメン僕には意味が分からん」
「冒険者ギルドに、移動する報告義務が発生したって事、王都に行こうと思ってることを報告して移動する」
「ふ~ん、それよりイチと僕が会話するのが、メチャ変?」
「いや、メルヘンで空想的って話だ、カエル君と話なんか出来ないと皆思ってる」
「ん? 会話出来てるよ?」
「カエル君は⦅水が出せる⦆し、チョッと特別だと思う」
成る程、この世界は僕の物だから、僕は誰とでも話が出来るってことだろう。
真実は少し違う、イチとカエル君は会話が出来ると信じてるから出来るので有って、普通の人はカエルと話なんか出来ないと思って居るので、ケロケロとしか聞こえて居ないって事だと思います。
信じる事、カエル君の水だしもそう言う事です。
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