第5話 月命日

短歌 月命日




亡き友と

 仮想おしゃべり

  弾むとき…


月命日の

  一輪のばら…




~~*~~*~~


親友がなくなって、

初めての月命日…


友の好きだった

淡いピンクのばらを一輪かざった…



わたしは、花に背を向けテレビを見ていた…


すると、

急に背中や肩のところが

暖かくなって

わたしは

一輪のピンクのばらの花の

方を向いた…


すると、まるで、ふたりで同窓会…



次から次へと

彼女との、

むかしの

なつかしい思い出が思い出されてきて…


気がつけばもう、

2時間もふたりで笑っていました


こんなこともあるのだなと、

うれしくて、楽しくて…


まるで、

今日は彼女が遠方から

遊びにきてくれたかのようでした…


次の朝、

彼女がいないことがさみしくて、

本当に昨日は楽しかったなと


心の底から思ったのでした…



それから、何度も月命日にばらを一輪かざっています。


でも、このときほど楽しかったことは、ありませんでした。













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