第8話 最初の清算と温もり
悠太の身体は既に無防備な状態。莉子の番だと、美咲が静かに告げた後、莉子は悠太の「制服は汚したくないから……」という言葉を思い出したかのように、優しく微笑んだ。そして、真っ先に紺色のスカートのホックに指をかけると、するりと彼女の腰から滑り落とした。床に小さく広がったスカートが、これから始まる特別な時間の始まりを告げる。
次に、白いブラウスのボタンにかけた手を、一つ、また一つと、慎重に、しかし淀みなく外していく。ボタンが外れるたびに、ブラウスの隙間から、彼女の白いインナーウェアが、少しずつ露わになっていく。可愛らしいレースとフリルが施された白の綿系のブラジャーが、Cカップの豊かさを優しく、しかし確かな存在感で包み込んでいた。ブラウスの薄い生地越しに見えていた時とは全く違う、その柔らかな膨らみが、悠太の視線を釘付けにする。
ブラウスが肩から滑り落ち、莉子の白い肌が上半身も露わになった。その首筋から肩にかけてのラインは華奢でありながら、その下に広がる胸の膨らみが、幼馴染としてのイメージを大きく覆した。莉子は、少しはにかむように微笑むと、最後にスカートの下に隠れていたショーツを、するりと足元へと脱ぎ捨てた。
莉子の身体は、悠太の目の前で、可愛らしいレースの白の綿ブラとショーツ姿となった。身長175cmのすらりとした手足に、しかし胸元には柔らかなCカップの膨らみが、レースの縁からこぼれんばかりに盛り上がっている。その姿は、これまで知っていた幼馴染の莉子とは全く異なり、悠太の心を激しく揺さぶった。莉子の白い肌が、部屋の柔らかな光を吸い込み、微かに輝いているように見えた。
「これで、いいかな?」
莉子は、悠太の目を真っ直ぐに見つめ、少し照れたように微笑んだ。その表情は、先ほどまでの大胆な発言とは裏腹に、純粋な色香を帯びていた。
莉子は、悠太の返事を待たずに、ベッドへと乗り上げてきた。彼女のすらりとした脚が、悠太の裸の太ももに触れる。ひんやりとした肌の感触が、悠太の全身に微かな電気を走らせた。彼女はそのまま、悠太の身体の上に、柔らかく身を重ねる。莉子の柔らかく、しかし弾力のあるCカップの胸が、悠太の胸板に優しく押し付けられた。レースのフリルが肌に触れる微かな刺激が、悠太の五感を覚醒させる。
「悠太、温かいね」
莉子はそう囁くと、悠太の首筋に顔を埋めた。甘い吐息が、彼の肌をくすぐる。彼女の長い髪が、悠太の肩を撫で、微かな香りが鼻腔を満たす。その愛らしい仕草は、まさに幼い頃から見慣れた莉子のそれだったが、今は全く別の意味を持っていた。
莉子の手が、悠太の胸板を撫でる。その指先が、乳首のあたりをかすめると、悠太の身体がぴくりと反応した。
「ふふ、敏感なんだね」
莉子はくすくす笑いながら、まるで小さな動物を愛でるかのように、悠太の乳首を指先で優しく摘んだ。痛みはなく、ただ甘い刺激が脳髄を駆け巡る。
彼女の顔が上がり、悠太の唇にそっと自身の唇を重ねた。それは、深く激しいキスではなく、子供が親に甘えるような、優しく、しかし情熱を秘めた口付けだった。莉子の柔らかな唇が、悠太の唇を吸い、そのたびに、甘い吐息が交じり合う。悠太は、莉子のリードに身を任せるしかなく、ただ彼女の唇の感触と、その甘い香りに意識を奪われた。
悠太は、莉子の動きに合わせて、自身の快楽は二の次で、莉子がどれだけこの状況に慣れ、そして心地よさを感じているのか、彼女の反応を細かく観察することに意識を集中した。 彼女の肌の温度、呼吸の速さ、微かな表情の変化から、彼女が何を求めているのか、どうすれば彼女を最大限に満たせるのかを思考する。
「もっと、悠太のこと、感じたいな」
莉子は、キスを中断すると、悠太の身体を優しく撫でながら、そう訴えた。その瞳には、無邪気な欲望が宿っている。彼女の手が、悠太の腹部からゆっくりと下へと滑り、彼の股間に触れた。コンドームを装着した悠太の陰茎が、彼女の柔らかな手のひらの中に収まる。莉子は、それを優しく包み込むと、そのまま上下に、ゆっくりと、しかし確実に動かし始めた。悠太は、莉子が自分に甘えてくるように、彼女の背中や腰を優しく撫で、抱きしめ返す。彼女の肌の滑らかさや柔らかさを感じ取り、彼女がより深くリラックスできるよう、呼吸や抱きしめる力を調整した。彼の指が莉子の背中を優しく辿り、彼女の肩甲骨のラインをなぞる。そのまま、腰のくびれへと滑らせ、彼女の身体が彼にぴったりと密着するように、微かな力を込めて抱きしめた。莉子の温かい肌が、悠太の身体に吸い付くような感触があった。
莉子の「もっと、悠太のこと、感じたいな」という言葉に、悠太の胸に温かいものが込み上げた。彼女の純粋な欲求に応えたい。彼の内側から、そう強く願う気持ちが湧き上がった。
悠太は、莉子の顔をそっと両手で包み込んだ。彼女の頬は、微かに熱を帯びていたが、その肌は驚くほど滑らかだった。悠太は、莉子の瞳を深く見つめる。彼女の大きな瞳は、好奇心と、彼への期待で潤んでいた。
「莉子……」
悠太は、今度は自分から、ゆっくりと莉子の唇に自身の唇を重ねた。先ほどまでの莉子からのキスとは異なり、そのキスには、彼なりのリードと、彼女への深い感謝、そして彼女を最大限に満たしたいという決意が込められていた。悠太の唇が、莉子の柔らかな唇を優しく吸い、その感触を慈しむ。彼の舌が、そっと莉子の口内へと滑り込み、彼女の舌を優しく探った。莉子の身体が、悠太のキスに応えるように、微かに震える。甘い唾液が混じり合い、口の中いっぱいに広がった。
悠太は、莉子の息遣いを注意深く感じ取っていた。彼女の呼吸が、荒く、そして熱を帯びていく。そのたびに、悠太はキスの深さや圧力を調整し、莉子が最も心地よいと感じるであろう刺激を与えようと努めた。莉子の指が、悠太の肩をぎゅっと掴んだ。その指先の微かな力は、彼女が感じる快感と興奮を、悠太に伝えていた。
キスを深める間にも、莉子の手は、悠太の股間に触れたまま、コンドームを被った彼の陰茎を優しく包み込み続けていた。その指の動きは、一定のリズムを刻み、悠太の身体の奥底に、抗いようのない熱を灯していく。悠太自身の快感も確かにあったが、それはあくまで二次的なもので、彼の意識のほとんどは、莉子がいかに気持ちよくなっているか、彼女の快感がどれだけ高まっているかに集中していた。莉子の呼吸が深くなるたびに、悠太は彼女の胸が自身の胸板に押し付けられる力を感じ取った。その圧力の変化から、彼女の興奮の度合いを測る。そして、彼の指は、莉子の腰をそっと撫で、彼女の身体が快感に身を委ねられるよう、優しく支えた。莉子の身体は、悠太の指の動きに合わせて、微かに身をよじった。
莉子は、悠太の身体の上で上半身を起こすと、そのまま悠太の股間へと顔を向けた。彼女の髪が、悠太の太ももにさらりと触れる。美咲と彩音がその様子をじっと見守る中、莉子はコンドームを被った悠太の陰茎を、まるでご褒美を見つけた子犬のように見つめた。
「じゃあ、次はこれでいい?」
莉子はそう問いかけると、躊躇なく、悠太の陰茎の先端を自身の唇でそっと包み込んだ。ひんやりとしたコンドームの薄い膜越しに、莉子の吐息と、柔らかい唇の感触が直接伝わる。悠太の全身に、再び電撃のような快感が走った。莉子は、そのままゆっくりと深く、コンドームを被った陰茎を口の中に迎え入れる。
莉子の口の動きは、とても丁寧で、しかしどこか甘えを含んでいた。彼女は、唇と舌を使って、コンドームの上から悠太の陰茎を丹念に愛撫していく。吸い上げるような動作、先端を優しく舌でなぞるような動きが、悠太の快感をじわじわと高めていった。彼の腰が、無意識のうちに微かに浮き上がる。
「んっ……莉子……」
悠太の喉から、苦しげな、しかし甘い呻き声が漏れた。莉子の髪が、彼の太ももの内側をくすぐる。そのたびに、悠太の全身が粟立つ。彼女の吐息が、温かく、そして湿気を帯びて、陰茎全体を包み込む。その快感は、彼の理性を溶かし、ただ本能のままに身を委ねたいという衝動を掻き立てた。
悠太は、莉子の顔を見上げて、彼女の表情を確かめた。莉子の瞳は、快感と、彼を喜ばせることへの純粋な喜びで潤んでいる。悠太は、自身の快楽が二の次であるため、彼女の表情の微かな変化や息遣いの荒さから、彼女がどれだけ心地よいと感じているかを読み取ろうと集中した。莉子の唇が、コンドームの上で巧みに動き、陰茎の先端を吸い上げるたびに、彼の快感も確かに高まるが、それは彼女の満足度を測るための指標でしかなかった。
莉子は時折、悠太の顔を見上げて、その表情を確かめる。その瞳は、純粋な好奇心と、悠太を喜ばせたいという健気な願いに満ちていた。彼女が口から離れるたびに、悠太は抗いようのない寂しさを感じ、そして再び唇が触れると、深い安堵のため息を漏らした。
その間、美咲は腕を組み、静かにその様子を見守っていた。彼女の視線は、悠太と莉子の間に流れる、甘く濃密な空気を捉えていた。彩音は、少し顔を赤らめながらも、その視線を逸らすことなく、まるで研究対象を見つめるかのように、莉子の動きを追っていた。部屋には、莉子の吸い上げるような音と、悠太の乱れた呼吸だけが響き渡る。時間は、彼ら4人だけの特別な空間の中で、ゆっくりと、しかし確実に流れていく。
莉子の愛撫はさらに深く、巧みになっていった。彼女は、コンドームを被った悠太の陰茎を、口の中で器用に転がし、舌の先で細部まで愛撫した。甘い唾液がコンドームの表面を滑らかにし、悠太に直接触れるような錯覚を与える。莉子の呼吸が、次第に荒くなっていく。悠太の腰が、彼女の動きに合わせて、無意識に揺れ動いた。
「んんっ……はぁ……莉子ぉ……!」
悠太の理性の最後の砦が崩れていく。全身の神経が、股間の一点に集中し、快感の波が次々と押し寄せる。彼は、莉子の柔らかい髪を、無意識のうちに指で掻き抱いていた。莉子は、悠太の指の力強さを感じ取ったのか、口の中での動きをさらに速めた。そのたびに、悠太の身体は大きく跳ね、ベッドが微かに軋む。
莉子の口元から、微かな水音が響き渡る。その音は、羞恥心を煽ると同時に、悠太の興奮をさらに増幅させた。彼の視界は、快感によって白く霞み、目の前には、莉子の無邪気な笑顔が浮かんだり消えたりを繰り返していた。
「悠太、もうすぐ、いく?ね、もっと、もっと気持ちよくしてあげるから……」
莉子は、口から一度離れると、目を潤ませながら悠太を見上げた。その瞳には、彼を喜ばせることへの純粋な喜びと、達成感が混じり合っていた。彼女は、悠太の顔を両手で挟むように優しく包み込み、そして、再びコンドームを被った先端に、唇を寄せた。
最後のひと押し、と言わんばかりに、莉子は再び深いオーラルセックスに挑んだ。その口の動きは、これまでで最も情熱的で、悠太の全身を稲妻が駆け抜けるような快感に包み込んだ。全身の筋肉が硬直し、呼吸が止まる。悠太の脳裏には、12年間の莉子との思い出が、走馬灯のように駆け巡った。無邪気な笑顔、甘えん坊な仕草、そして今の、全身で彼を受け止めるような姿。
「あぁっ……莉子ぉ……っ!」
悠太の身体が大きく弓なりに反り、全身を硬直させる。深い快感の波が押し寄せ、彼は意識が遠のくのを感じた。
びゅるる……と、コンドームの中で熱いものが弾ける感触が伝わる。
悠太は、身体が快感の極致に達した瞬間も、意識は莉子の反応に集中していた。彼の身体から力が抜けていくのと同時に、莉子が口の動きを止め、満足げな息を吐き出すのを感じ取った。彼女を満たせたことへの、男としての深い達成感が悠太の胸を満たした。自身の快楽は確かにあったが、それよりも、莉子の喜びが何倍も大きく感じられた。
莉子は、悠太が達したのを肌で感じ取ると、ゆっくりと口を離した。彼女の口元には、コンドームの先端が微かに濡れた痕跡が残っていたが、莉子は気にする様子もなく、満足げに微笑んだ。
「ふふ、悠太、お疲れ様。最高の思い出、できたかな?」
莉子は、息を弾ませながら、悠太の額にかかった汗をそっと拭った。その瞳は、達成感と、彼を深く満たせたことへの純粋な喜びで輝いていた。悠太は、虚脱感に包まれたまま、ただ莉子の顔を見つめ返した。彼の身体からは力が抜け、深く息を吐き出した。それは、単なる肉体的な解放ではなく、長年抱えていた何かが、ゆっくりと溶けていくような、不思議な感覚だった。
莉子は悠太の傍らにそっと横たわった。Cカップの柔らかな胸が、彼の腕に優しく触れる。莉子は、悠太の腕に自身の頭を預け、満足げな息を吐いた。悠太は、自分の腕の中にいる莉子の温かさと、微かに香る甘い匂いに包まれながら、ぼんやりと天井を見つめていた。彼の意識は、まだ快感の余韻の中で揺蕩っている。隣には、美咲と彩音が静かに座っているのが見えた。二人の視線が、悠太と莉子に向けられている。しかし、その視線には、非難の色も、嫉妬の色もなかった。ただ、何かを静かに見届けているような、複雑な色が混じり合っているだけだ。
莉子は、悠太の腕の中で、幸せそうに目を閉じた。まるで、小さな子供が満足して眠りにつくように。その無邪気な寝顔は、つい先ほど彼を甘美な快感の渦へと誘った女性の顔とは、全く別のものに見えた。しかし、その根底にある「悠太への特別な想い」は、きっと変わらないのだろう。悠太は、微かに残る身体の熱と、莉子の柔らかな温もりの中で、この「最初の初体験」の意味をゆっくりと反芻していた。それは、幼馴染としての無垢な日々への、甘く、そして切ない「さよなら」の始まりだった。彼自身の快感は二の次で、莉子を満たせたことへの達成感が、彼の胸を温かく満たしていた。
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