第35話 女子4人と過ごす (2)

・・・これは何とも言えないな。


「・・・・・・・」ズゥーーーーーン

「全然手を付けていなかったわね」

「本当に勉強が嫌いなんだね」

「嫌いってレベルじゃないわよ。受験だって私と灯里が手伝わなかったら落ちてた可能性のほうが高かった訳だから」

「・・・斎藤さん。宿題ぐらいはやりましょう」

「だって、勉強苦手なんだもん」


まさか、GWに俺の家のリビングで勉強会が行われるとは思わなかった。


「後は家でできるわよね?」

「それは・・・」

「で・き・る・わ・よ・ね」ニコ

「・・・はい。できます」

「よろしい」


と九条さんがいい笑顔に隠された圧力を見て、斎藤さんもさすがにうなづいていた。・・・めっちゃこっちまで圧を感じるんだが。


「めっちゃ圧をかけるんだね」

「それぐらいしないとこの子はやらないのよ」

「子って・・・まるで斎藤さんが小さい子供って言っているような」

「そのまさかよ」

「・・・柚月酷い」

「なら、私が言わなくてもいいように日ごろから勉強することね」

「ウグググ」


九条さんの正論に斎藤さんはうなりながらも実際に自分が悪いことが分かっているからか、これ以上文句を言うことはなかった。


「・・・教科は何が苦手なの?」

「全部よ」

「・・・え」

「野上君が呆れて固まったわよ」

「ちょっとそれは失礼すぎないかな!?」


流石に全部の教科が苦手だとは思ってもみなかった。そんなに残念な子なんだね。


「・・・高校最初の方に実力テストがあったと思うけど、斎藤さん、成績はどうだったんだ?」

「えっ~~~と、それは・・・」

「1学年が6組あって、192人中174位よ」

「・・・・・・」


もう、なんも言えないよ。高校は言ったのが奇跡なんじゃないのか?


「・・・って、ごめん放心していた」

「そこまで言うの」

「だって・・・斎藤さんは部活やっているよね」

「バスケだけど」

「・・・これからレギュラーとかになったとき、テストで赤点だと大会に出られなくなるよ」

「・・・そうだよね」

「日ごろからまじめに勉強しなさい」

「は~~~い」


と斎藤さんの成績に驚きつつも、勉強会ていうよりは宿題を終わらせようの会みたいな感じで進んでいくのだった。


そして、勉強開始から2時間後ぐらいかな。


「3人とも勉強会は終わった?」

「終わったよ委員長」

「・・・・」

「美玲ちゃんはダウンしているね」

「流石に集中しすぎたわね・・・ここに美玲が来たってことは」

「うん、そろそろ昼だからね。子供たちもお腹すいたみたいだし」

「そんな時間か」


いつの間にかひるになっていたみたいだ。お昼はどうしようかな?


「・・・お昼は灯里が作るそうよ」

「えっ!?」

「そのための荷物を持ってきたみたいだし」

「・・・マジか」


同学年の女の子の手料理は初めてになるんだが・・・めっちゃ緊張するよ。

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