第5幕
彼ね、緊張してるんですよ、ハハッ!
あの鎖は暴れてしまいかねない彼のお守りです。
お気になさらず…
さぁさぁ
ではでは始めましょうか!
水槽には何の仕掛けもない。
水槽にはただの水が入り、
鎖も仕掛けは何もない。
さぁ
ほらほら何もないでしょう?
そこらで売ってた鎖です。
これが
縛られた
ガチャンッ!
蓋を閉じて鍵を閉めましたよ。
しーっかりと見てください!
カチリ
ほら、鍵が閉まりました!
念のため、この鍵はボーイに渡しておきましょう!
さぁあとは
藻掻く藻掻く水の中。
泡の吐かれる水槽の中。
あぁ鎖は壊れませんよ、彼は怪力でもなんでもありませんから。
それでは幕を!
ここからは
我々と彼は幕に隔たれた。
え?中が見たい?
なるほど、確かにこれでは見る物がなくてつまらない。
ではやはり
おや?
おやおや?
水槽は水だけ。
鎖もない。
――――ざわざわざわ…
おや?
皆様上を見てどうなさい、ま
ヒュッ
―――――――上から落ちてくる何か。
私の顔を殴りつけ、私を地面に押し潰す。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます