第4幕
さぁさぁマダム、私の手を取って。
一度目を閉じて。
そう、そのまま一歩…
目を開けてご覧なさい、
ほーら光り輝くシャンデリア!
仮面を付けて踊る
中央に並ぶきらびやかな料理!
あそこの花は貴女のドレスに合わせたもの…
さぁマダム、こちらの仮面を。
仮面を付けて、
演奏が始まり、皆が踊りだす。
さぁ私達も!
マダムお上手ですね!
まるで
美しい貴女は踊りもできるなんて!
ヒラリ回転する様は華のように、
あぁ美しいですね。
よければ今夜…なんて、
マダムにはお相手がいるのですからね。
あそこで貴女を見つめる彼は幸せ者だ。
音楽を変えてもう一曲いかが?
あぁよかった楽しんで頂けたご様子。
ならもう一曲。
************
こんな美しい人を…彼はなんと
************
マダム、お手を。
どうなさったのですか?
お顔色が…
あぁどうなさったのですか!?
至急マダムを
旦那さんもさぁこちらへ。
ご心配でしょう?
……どうやらマダムはお疲れのようでしたね。
そんな日にここへ来てくださるなんて…!
彼女に楽しんでもらえていたならいいのだが。
さぁ気を取り直して…
ダンスは終わり!
先程緊張で帰ってしまった
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます