解決編

お前だ!」と言いながら、刑事が人差し指を向けたのは・・・

 人様を犯人扱いしていた、あのハゲ頭のだった。

 ハゲ頭、「何を言ってるですか?なんで公僕の僕が殺を?」と眉間に皺を寄せて言った。

「ははは、笑えるね。君そもそも公僕じゃない。偽だろ。ここは”京都府”警管轄だぜ?君のその右腕のワッペンには”滋賀県”って書いているじゃないか!!」

「げげげっ!」

「あはは本当笑える笑える。確かにここは京都市民からは滋賀県として扱われる土地だけど、滋賀県じゃないだよ。そんな凡ミスをするとは笑えるよ」

 たしかにこの地域は他府県のからだと滋賀県と間違われやすいが、そんなミスをする奴がいると・・・

 まじか・・・と驚愕と自身に対する呆れが混じった気持ちが存分に表れた表情を顔に浮かべながら偽は、京都府警まで刑事によって連行された。

 で、彼がどうして僕の友達である源太を殺したかというと・・・源太と彼はオンラインゲーム友達だったのだが、FPSの戦場バトロワ系ゲームを一緒にプレイしている際に、源太が彼の足を引っ張って彼のチームが負けたからという理由だった・・・

 すぐにこんな犯行に及ばず、二人で話し合えば良かったのに・・・そうすれば、また仲直りできたかもしれないのに・・・僕は彼と彼に殺された源太がどちらともかわいそうに思えた。 

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