DAY19 網戸
実家に帰ると、網戸の下が破れていた。
「あー、こんなの放置しておいたらダメじゃん」
「やめて、直さないで」
それでも夏は網戸にして窓を全開にしておくものだ。これでは網戸の破れ目から虫が入ってきてしまう。
「でも直さないと、蚊とかすごいでしょ」
「いいの」
全く、言い出したら聞かないんだから。
私は蚊取り線香の端に火をつけた。
夜になって、網戸の破れ目から近所の野良猫が入ってきた。ああ、それで直さないでおいたのか。猫にはほっこりしたけど、やっぱり蚊がすごいので明日なんとか両親を説得しようと思った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます