テンポの良さとキャラ同士の空気感に、一気に惹きこまれました。
柔らかな描写で進む日常のなかに、ふとした違和感やドキッとする瞬間が差し込まれていて、
その“ズレ”が少しずつ縮まっていく過程がとても心地いいです。
主人公の混乱と動揺、でも相手のことをちゃんと受け止めようとする誠実さ。
そしてもう一人のキャラが持つ“好き”の形もまっすぐで、どちらの気持ちにも嘘がなく、思わず笑みがこぼれました。
恋愛と友情、ほんのりジェンダー的な要素も交えていながら、
何より「可愛い」という感情にすべてが包まれていて、読み終わった後は心がふわっと軽くなります。
最後までテンポよく読めるのに、読後感が深い。素敵な物語でした!