第32話 熱々の焼き芋が出てきたよ

「……」


「……」


『ねぇねぇ、これも入れられるっチュ?』


『これは?』


『これなんてどう?』


『これも入れてみよう!!』


『あっ、でもどうやって出すのかしら?』


「パパ、ママ、どやってとるの?」


「……」


「……」


「パパ!! ママ!!」


「あ、ああ、すまん」


「あ、あら、ごめんなさい」


「今、何を入れたんだ?」


『木の実とイス』


『それからおやつの焼き芋とクッキー』


「そうか。それじゃあルーパート、入れた物の形や大きさをちゃんと分かっているな?」


「うん!!」


「では、入れた物を何でも良い、1つ思い浮かべて、この光の入り口から出てくることを考えるんだ。変身の時と同じだぞ。できるか?」


「うん!! えと、やきにもだしゅ!!」


「よし、やってみなさい」


「やきいも、やきいも……、やきいも!!」


 僕が焼き芋って言ったら、光の入り口からぽ~んと何かが出てきて、みんなで急いで確認しに行きます。ぽ~んと出て来たのは僕が考えた焼き芋でした。


「やきいも、でてきちゃ!!」


『やったっチュ!! ちゃんと出てきたっチュよ!! それに入れた時と同じ、熱々っチュ!!』


『凄い凄い!! 成功だよ!!』


『他の物はどう?』


『木の実出してみようぜ』


「うん!! きのみ、きのみ……、きのみ!!」


 ぽ~んっ。また光の入り口から何かが出てきたよ。それも急いで確認する僕達。ちゃんと考えた木の実が出てきました。


「パパ、ママ!! できちゃ!!」


「……ああ、そうだな」


「……ええ、そうね」


「あっ、きえちゃったぁ」


『きっとまたできるわよ。それに他の物もちゃんとしまえてるはず。そういう魔法でしょう?』


『そそ、何でもしまえる魔法だもんな』


 僕達は今、お庭で魔法の練習をしています。えっとねぇ、変身じゃなくて、新しい魔法だよ。あっ、でも、最初は新しい魔法の練習するはずじゃなかったの。いつも通り変身の練習してたんだ。

 

 だから今は僕はモコレット。パパはモコレット達の話しを聞くために、小さなドラゴンさんに変身してます。


 それでね僕、最初は変身から元の僕に戻れたんだけど、2回目は戻れなくて、そのまま練習は終わり。その後みんなで遊ぼうと思っいました。


 そうしたらみんなが、何でも物をしまえるマジックバックみたいな、空間魔法を見てみたい、ってパパに言ったんだ。だからパパが空間魔法の収納魔法を見せてくれたの。『ディメンションストレージ』って言う魔法だよ。


 パパが呪文を唱えると、鏡みたいに薄い光の丸が出て、それが物を出し入れする入り口です。それからパパが、何でも入れて良いぞって言ったから、みんなでその辺にあった物を入れたんだ。


 僕ね、今まで入れさせてもらったことがなかったから、とっても嬉しかったよ。光に物を近づけると、ヒュンッ!! て物が消えるの。それから入れた物を、パパがどんどん光の中からだして、とっても楽しかったです。


 そして楽しいの後は、パパが収納魔法のお話しをしてくれました。

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