第23話 初めましてと、お友達嬉しいのパーティー

『ささっ、ここに座って!!』


『これは僕達が見つけて来た木の実なんだよ』


『木の実が1番美味しくなる前に収穫して、保管しておくの。だから今がちょうど美味しんだ』


『僕達が初めて話した、それからお友達嬉しいね記念のパーティー。みんな、飲み物も大丈夫?』


『『『大丈夫!!』』』


『ルーパートも大丈夫?』


「うん!! ぼく、まじゅにへんしんしたまま、ごはんたべれるし、のめる!!」


『良かった。ルーパートは早く戻らないと、いろいろなダメな事があるから、あんまり長いパーティーはできないけど。少しだけでもパーティーしよう。それじゃあみんな、パーティー始め!!』


『『『初め!!』』』


「カリカリカリ、カリカリカリ、ちゅうちゅうちゅう。わわわ!! おいちい!!」


『でしょう』


『俺のおすすめはこれっチュ。今日見つけた、ちょうど美味しい感じの木の実っチュ。俺のおやつにしようと思ってたけど、ルーパートと友達になれた、とっても嬉しい日と。間違ってごめんの木の実っチュ。受け取って欲しいっチュ』


「ありがちょ!? カリカリカリ。……おいし!!」


『良かったっチュ!!』


 僕と魔獣さん達は今、初めましてとお友達嬉しねの記念パーティーをしてます。


 あのね、僕は魔獣さん達が、お家に住んでいるのを知らなかったんだけど、魔獣さん達は僕のことを知っていて。それで時々、僕のことを見に来てたんだって。


 窓から僕の部屋の中を見たり、ご飯を食べるお部屋を覗いたり。時々お家の中に入って僕達のお話しを聞いたり、お庭で僕がパパ達が遊ぶのを見たり。いろんな場所で僕やパパ達を見てたんだって。

 

 それは何でか。パパ達が優しいのは知ってるけど、やっぱり大きな大人の人間は怖くて。今までは遠くから見るだけでした。でも僕が生まれてから、小さい僕なら、もしかしたら、一緒に遊べるかも、って思ったんだって。だから時々、僕のことを見に来ていたんだ。


 そうしたら僕がパパ達みたいに、変身できるのが分かって。それでみんなは、これなら本当にしっかりと遊べるかもと思いました。


 僕ね、何で? って聞いたんだ。そうしたら僕、教えてもらってなかったんだけど。なんとパパとお兄ちゃん達は魔獣さんに変身すると、魔獣さんとお話しできるみたいんだ。


 前にパパとお兄ちゃん達が話しているのを聞いたみたい。魔獣に変身すれば、魔獣達の言葉が分かるようになって、交渉できるから良い、って言ってたって。


『僕達は人間の言葉分かるけど、人間は僕達の言葉分からないからさ。それを聞いて、ルーパートが変身してる時は、僕達話す事ができて、しっかりと遊べると思ったんだよ』


『それでルーパートが、赤ちゃんの時は、何でもかんでも興味がある物を掴んで、何でもかんでも舐めてたからさ。それをしなくなるくらい大きくなったら、みんなで話しに行こう、って言ってたんだ』


『その大きくなるまでを待ってたら、ルーパートに興味を持つ魔獣が増えちゃって。じゃあそろそろって、今度ルーパートの所へ、みんなで行く予定だったの』


『話せて遊べるなんて、嬉しいよねぇ』


 うんうん!! 僕も嬉しい!! だって魔獣さん達と話せるなんて思ってなかったもん。パパ達もお兄ちゃんも、なんで教えてくれなかったのかな?


『ルーパート、これもおいしいっチュよ』


「ありがちょ!!」


 いろいろ、今度いつ遊ぶとか、どんな遊びができる? とか。美味しい木の実を食べながらお話しします。


 と、パーティーが始まって、少ししてからでした。


「ルーパート!!」


「ルーパート、どこだ!?」


「ルーパート! いたら返事しろ!!」


 パパとお兄ちゃん達の僕を呼ぶ声が聞こえたんだ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る