第9話 マーちゃん
「あ、
パンパンになったレジ袋を右手に入ってきたのは、上下緑ジャージの女子。
「ちょっと
「何が~?」
「いや何がじゃなくてですね」俺はデスクの前へ。「河童が来たり西の中卒探偵が来たりで、もう色々」
「あー、やっぱりそうなった? まあ妖怪が来たりするのは探偵事務所あるあるだし」
そうなの?
「西の中卒探偵も来たんだね。全部マーちゃんの推理通りじゃん」
……マーちゃん?
「え?
「だからマーちゃんだってば」
「いやだからそのマーちゃんって誰だって話なんですけど」
「だからマーちゃんだってば」
え、何? 急にオウムになった?
「あのー、
やれやれといった感じで、
「察しが悪いなぁ
いやさっき圧勝したとこだけど。
「マーちゃんてのは、
何処の惑星の常識ですか。
てか自分で可愛いとか言う人ホントに居るんだ。
「あ、あー、そういうこと……。
「そうそう。
「いやー、俺は遠慮しときます……」
「ノリ悪いなあ。ま、良いけど。は~、それにしても買い出し疲れた~」
「……
俺はデスクの上に置かれたレジ袋を指さした。
「あ、これ? もちろん、頑張った
「プレゼント?」
「うん、給料は払わないとね~」
「はい
支払い方が原始的すぎない?
「えーと、そのー」
俺はズッシリとした金の延べ棒を確認。
多分だけど本物だこれ……。
「いやー、そのー、
「どうかした?」
いやどうかしたじゃなくて。
「ちょっと少なかった?」
「そーいう問題じゃなくてですね。出来れば現金が良いカナ~なんて」
「あー、ゴメン。今ちょっと現金引き下ろせなくてさ。モノでしか払えないんだ」
「えええ?」
「まー良いじゃん。美味しそうだし」
これを食べろと?
「仕方ない……。近くの質屋とかで換金するか……」
「あれ?
「……何がですか?」
「十八歳未満は保護者同伴じゃないと換金とか出来ないんだよ?」
「……へ?」
俺の時間が、ピシッと石化した。
「だから食べるしかないよねって話❤」
ニッコリと
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