メリーゴーランドの夜
Rie
―追いつけない背中―
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淡く揺れる光のなかで
わたしは ただ静かに座っていた。
木馬の首筋に指を添えて
あなたの背を 見つめていた。
軽やかな音楽が
刹那の囁きが 胸を揺らす
すれ違うたびに
ふたりの視線は かすかに触れた。
何度 回っても
距離だけが 確かになってゆく。
伸ばした手は 風に流れ、
甘い金のたてがみを ただ撫でただけ。
わたしたちは
この回転の中で、
ふれられぬまま
言葉なき欲望だけを 募らせた。
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メリーゴーランドの夜 Rie @riyeandtea
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