残照のシーツ

Rie

―白の温度―

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白いシーツは波のように揺れ、

静かに色を深く変えてゆく。


沈黙が肌を撫でるたびに、

わたしは熱へと やわらかく融けてゆく。


肌に触れたそのぬくもりは

言葉よりも深く、刹那を刻んだ。


無垢な白が、嘘のように濡れて、

隠しきれぬ欲望がさざめく。


乱れた肌に秘めた吐息は

まだ夜を引きずり、

朝の光さえも迷わせている。


 

あなたの温度を脱ぎ捨てても、

白だけが まだわたしを抱いていた。


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残照のシーツ Rie @riyeandtea

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