第4話

「あら随分とイケメンじゃない。愛CEの久川君に似ている気もするけど、まあ、似た人は世の中に3人はいるって言うからね」

母親も横から一緒に見ている。


……違う。間違いなく本人だ。 

私の推しの久川蒼だ。

見間違いじゃない!だってバックダンサー時代からずっと私の推しだった人だよ!

見間違えるはずない……!


その久川蒼が私の婚約者……?


千絵はお見合い写真を持ったまま、呆然としていた。

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