第3話 目的地

 ここまで来た。やっとだ。こいつとはもう一緒に山のドライブには誘わない。もう絶対だ。その域まで達してしまった、、、そんな事忘れて海を楽しもう。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「やっと着いたな〜」

「ほんとにやっとだよ。」

「、、、なぁ」

「なんだよ」

「こんな話知ってるか?」

「よし、今度こそぶっ殺してやる。」

「まぁ聞けって」

「まぁいいや、もう耐性ついてるからな。」

「、、、耐性つくの早いな、この海に見える小島があるのがわかるだろ?そこに霧がかかってよく見えなくなってんだよ。」

「おん、あるな」

「その小島に人影が見えることが多々あるんだよ。」

「どっから持ってきてんだよ、その情報。」

「で、そこで写真撮影してるカップルがいたんだよ、その小島を真ん中に挟む感じで撮ってたんだよ。」

「よくある撮り方だな。」

「でさ、その小島からなんか人影が写ってるんだよ。彼女が『なにこれ?!』ってスマホを投げ捨てたんだよ。」

「え?スマホ投げ捨てたの?危ないじゃん。」

「お前の感性どうなってんの?」

「まぁいいじゃないの〜」

「イヤよ、イヤイヤ」

「なんだこいつ」

「お前だよ!」

「いいから続き聞かせてくれ。」

「、、彼氏がスマホ手に取ったんだよ、そしたら人影がなくなってんだよ。」

「えぇ、、、」

「そのカップルが気味悪くなっちゃって帰っちゃったんだよ。」

「その後は?」

「何も無くてこの話は終わり。」

「なんだよ、つまんな。」

「ちなみに全部俺が考えた話しね。」

「よく性格悪いって言われない?」

「よく言われる、いいから行こうぜ。」

「切り替え早、、、」ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 長くなったけど俺たちはその海に向かった。明の言った小島は不運にも霧がかかっていた。なんだよ!絶対いるじゃん!!と思いつつ重い足取りで澄んだ青い空、海に見えるは小島を中心にしてそこから水平線に広がる霧、、何も無いといいな、、、



「おぉ〜あんま綺麗じゃない、、、」

「だな!」

「なんでそんなテンション高いんだよ。」

「だって俺が話した人影が見えるかもしれねぇんだぞ!」

「馬鹿なこと言ってないでこの俺様の写真を撮りやがれ!」

「へいへい、ミスターロマンチスト様〜」

「じゃあ、撮るぞ〜」

「うーい」

「はい、パシャりんこ。

じゃっ確認よろ。」

「ありがと。ふーん、、ってあれ?」

「なんだよ、不満なとこでもあったか?」

「いや、そういうんじゃないんだけど」

「じゃなんだよ。」

「いや、、人影写ってる、、、」

「だって他にも人がいるんだぜ?人影が写っても気にすんなよ。」

「見てみろよ!これ!!」

「なんなんだよ、、たく、、」

「、、、は?」

「だろ?写ってるだろ?」

「、、なんで、この小島に人影が?、、、」

「気味悪っ、、」

「おい!人のスマホ投げんなよな!!、ったく、、」

「あっごめん、つい」

「、、、」

「どうした?あっスマホの画面割れちゃってたか?ごめん!弁償するから!!」

「、、いや」

「ん?違うのか?」

「、、、人影が、、、なくなってる、、、」

「、、は?見せてみろ。」

「、、、マジじゃん、、」

「、、なぁこれって?」

「いや、俺が作った話だからそれは無い!」

「だって現実にこんなことが起こってるんだぜ?」

「、、、」

「まぁいいや、この後なんも起こんねぇんだろ?じゃあさ、風呂入って帰ろうぜ。」

「、、、そうだな、、それがいい、、、」ーーーーーーーーーーーーーーー




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 ここまで読んでくださった皆様、嬉しい超えて愛です。

 いよいよ恐怖表現を入れてしまった、、祈里と明のコントがずっと続きばいいのになぁ、、、まぁいいでしょう!

 面白いなと感じてくれた方は星や応援コメントで評価をお願いいたします!!

 第4話も楽しみにお待ちください!!!

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