第6話:HR
クラス前に居た女性が話し始める。
蛍「はい、みなさんおはようございます。」
クラスの児童が何人か返事をする
蛍「はい、じゃあ自己紹介するね。」
そう話して、黒板の左側に名前を書いた
蛍「ほたる、けい、どちらでもいいです。愛称だよ。本名じゃありません。OK?」
蛍「じゃあ、皆さんはこれから3年間同じ中学に通うことになるわけだけど。文部省からの通知を読むね?」
そうして蛍はA4用紙を読み上げ始めた
蛍「先週の登校日に検査した結果、地区に入学する児童の編成をおこないました。その結果、実際に通う中学も変更になった児童もいます。この中学も
地元の子供だけでなく。すこし遠めの地区から通うことになる子もいます。このクラスの編成も偏っていますが、学校の判断です。問題として交通の便ですが、それは解決されています。OK?」」
続けて読み上げる。
蛍「校内では本名は可能なかぎり、名乗らないように。詮索もだめ。生体発電はおしえてもいいけど、虚偽がある。嘘をつく場合があるので気を付けるように。騙そうとする可能性があるのはわかっていてね。わたしはぁ、一応おしえておくけど、「いいじゃん、OっK--!」て感じかなぁ。生体発電だよ?どこまで根拠になるのかなぁ。
えーと、肯定して、認める? よし!やろ! 的な感じかな」
蛍は聞かれてもないのに、自己の生体発電について語る。
蛍「よし!それじゃ自己紹介はじめよっか!このクラス男の子すくないよねー、男子生徒から自己紹介しよっか、ね?」
正洋(やはり、あるか自己紹介。寒い、そんな結果になるような気がする。質問とかされるのか?生体発電、これは言わなくていいか)
正洋は自宅で兄の直樹から言われたことを思い出す。
生体発電検査結果を知った夜のことだ。兄の直樹から、ふと言われている。
直樹「正洋、生体発電はなるべく教えない方がいい、お前「優しさ」だろ?適当にごまかしとけ。」
それは理解している。自分では「ソフト」とごまかすことにしていた。あまり変わらないかもしれない。
蛍「おし!じゃあ、私が指名しようかな。えーとAの6番の君、自己紹介して」
すこしの沈黙がながれたあと、声がきこえる。
男子生徒「えーと、僕」
蛍「そう、君、自己紹介ね」
男子生徒が席を立ち、壇上にあがる。正洋の目にも緊張しているのががわかった。
男子生徒「はじめまして、愛称は・・・「伊達眼鏡です」
クラスの自己紹介が始まった。
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