4℃めの恋、透明感と儚さが交錯する切ない詩ですね。

「夏砕け散る風」「灰には灰を」といった象徴的な表現が、時間と記憶の重なりを巧みに描き、愛の脆さや痛みを深く感じさせます。

特に、「死(かのじょ)を見続ける僕」や「死(しんゆう)の悲しみ知る君」というフレーズが胸に刺さり、ただの恋愛詩に終わらず、生と死、哀しみの厚みを持っているのが印象的です。

4℃の冷たさに例えた恋の痛みもリアルで、全体に静かで繊細な情感が流れています。

とても心に残る、美しい詩でした。

その他のおすすめレビュー

神崎 小太郎さんの他のおすすめレビュー1,768