美しく儚く愛おしく

卓抜な比喩を駆使した、
恋物語のようです。

砕け散る、灰、脆さ、などなど。
不穏な言葉がたたみかけられているのですが、
作者の並外れた手腕で、
美しくて儚い短歌に昇華されているのです。

独特のルビの付け方も、
この作品を一層味わい深いものにしている要因でしょう。

特に優れた短歌1首。

偶然や奇跡を花とたとえても、しわ寄せのような君の嗚咽

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