「双子」

「双子48」

兄　父さん、輪廻転生の後の「涅槃」って有るの?

父 ( 全知全能の創造主 )　

　　もちろんだよ。

　　１つの魂は、私の中の１つの細胞。

　　最初は肉体に宿り、様々な経験を通し、魂を磨き、「生 ( せい )」を体感する。

　　ある程度磨かれ輝きを放ち始めると、精霊や守護霊といった

　　肉体を持たない存在として、他者を導き、助ける存在となる。

　　さらに磨かれると、人々の心の暗闇を照らす光源となる。

　　この状態が涅槃・ニルヴァーナだよ。

　　善悪を超越し、全てを愛し、照らす。

　　こうして１つの魂は誕生から涅槃までの間に、

　　何度も輪廻転生を繰り返すのだよ。

弟　じゃー、涅槃のその後は?

父　再び、１つの魂として生まれ変わる。

　　ただし、魂の輪廻転生とは違い、１つの魂の中の１つの構成要素として。

兄　どういう事?

父　水素原子は、気体だったり、水になったり、物質になったりするように、

　　水素原子そのものには変化がないが、見える物質として様々に生まれ変わる。

　　１つの魂は、多くの構成要素の集合体で有る。

弟　なるほど、物質が多くの原子の集合体で有るように、

　　１つの魂も細分化すると、多くの構成要素の集合体なんだね。

父　その通り。だから自分は他者であり、他者は自分なのだ。

　　また、自分は神で有り、悪魔でも有るのだよ。

　　ただ、どの部分を表現するか　なんだよ。これが個性さ。

　　だから自分を愛するように、他者も平等に愛さなければならない。

　　これがワンネスだよ。