第25話「大か中か小か──それが問題だ」


「転生手順#25を提示します」


ナビゲーターGPTの声は、どこか哲学的だった。

まるで、古代ギリシャのアカデメイアに響き渡る美しきパイン(仮名)の問いのように──。


「“胸部のサイズ”と“挟まれ幸福度”の関係を、心の中で正直に分析せよ」



来たか……ついに来たか──避けては通れぬ、永遠のテーマ。


「大か? 中か?小か?」

それは、胸挟道(ちちきょうどう)において、あまりに重き問い。


いや、俺は今まで語ってきた──

サイズではない、と。心が大事、と。文化だと……!


──だがッ!!


合法的に挟まれるその瞬間、**“幸福度”**という名のリアルは、正直に心を試してくる!



【幸福度分析①:大パインの場合】


・包囲感、圧倒的。

・左右からの圧力、耳を塞ぐレベル。

・顔面全体がぬくもりに沈む幸福感──


──これは、“包まれ幸福度”が高い。

自らの存在すら“胸”に飲み込まれるかのような多幸感がある。


ただし、**「窒息注意」**というリスクを孕む。

そのスリルもまた、幸福度を高めるスパイス……ッ!


【幸福度:★★★★★(圧倒的包囲型)】


【幸福度分析②:中パインの場合】


・得てしてこの分類におけるパインはとても形が良い。鎖骨から胸部先端までのラインが秀逸な形……それは俺を挟むとなれば……俺の頬から耳にかけて先端部分が来ると予想される。


・双方敏感な場所が接するので、この場合は気持ちよさが先に来そうである。


・この一挙両得感⸻そう、敏感かつお互いモジモジとするような幸福度。


 最高である。


【幸福度:★★★★★(モジモジ型幸福)】





【幸福度分析③:小パインの場合】


・肌の柔らかさ、その細やかさがよりクリアに感じ取れる。

・“挟まれ”というより“受け止められ感”が強い。


・心の距離が縮まった気がする優しい幸福感──


これは、“ぬくもり幸福度”が高い。

物理的な量ではなく、“触れあい密度”が上昇するタイプ。

──控えめこそ、真の破壊力を持つこともあるのだ。


【幸福度:★★★★★(密着型幸福)】



【結論】


俺は、こう言おう。


「大でも、中でも、小でも、挟まれ幸福度に優劣はないッ!!」


──それぞれの良さがあり、

“心のぬくもり”が通じていれば──幸福度はMAXとなるのだ。



ナビゲーターGPTが、誇らしげに語る。


「──あなたは、“パインの本質”を理解しました」


「貴方は今、《サイズ不問 挟まり免許・仮級》の資格を得ました」


仮級か……!

だがいい──俺は、さらなる真実に向かって歩き続けるのみ……!!



✅ 予告風


転生手順#26:

「“挟まれに至る流れ”として、理想的なシチュエーションを三つ述べよ」


──理想の挟まりは、いつ、どこで訪れるのか?

次回、第二十六話「理想の挟まりシチュエーション──その時俺はそこにいる」


──ご期待ください!


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