魔法のない世界の魔物たち

家戸 あず

その1 ゴブリン種について

 【ゴブリン】表記によっては 小鬼 とも表記されるこの種族

特徴としてはおおよそ以下のイメージで伝わると思う



・人型(二足歩行)だが人と比べ小柄

・体色は茶から緑

・哺乳類で、人を含む多様な生物と繁殖が可能

・成体(生殖機能の完成)になるまでに約1年ほどしかかからない反面、非常に短命で平均寿命は3~5年 故に複雑な言語形態を持つことはほぼ無い

・成体で、人間でいうところの3歳児程度の知力と6歳ほどの筋力を有する

・他亜人種と共生していることが多いが、主に繁殖用の奴隷のような扱い

・メスの遺伝能力は非常に弱く、他種族の子を宿した場合9割方が他種族の遺伝子を受け継いだ者が産まれる



【ホブゴブリン】

・小鬼の上位種とも言われるが体組成に目立った違いはない。

・寿命が10年を超す個体が他種族の言語を獲得したもので、この個体がいたゴブリンの集落、もとい群れは他より文明がやや進み、武具・装備などの性能が上がる傾向にある。

・ホブゴブリン同士の交配では、ほぼ確実にホブゴブリンが産まれる 


【クイーンゴブリン】

・小鬼の上位繁殖種と見られる。非常に巨体かつ肥満体質。

・伝承によっては【トロール】と、表記されることもままあるが、自力で歩行、攻撃をする個体は観測されていない。

・多数種族のコロニーに共生をした遺伝子による過負荷による進化とみられ、非常に稀な種。

・同一コロニーにゴブリンはあまり見られない事が見受けられる。

 また、ゴブリンをも食すような肉食系亜人種族のコロニーへの共生が主な発見現場のため、家畜や食肉の製造工場 のように扱われている可能性が高い。



続報を待て。

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