ヤマシタ アキヒロ

「詩」という詩は

詩を定義する

ものではない


詩というものの

存在価値を

探るものでもない


「歌」という歌が

歌うためにある

のと違って


「詩」という詩は

あってもなくても

どちらでもよい


あってもなくても

よいのなら

あったほうがよい


「詩」という詩の

存在自体が

詩の存在意義を

主張するものである


しかし

主張はしても

言い張ったりは

しない


いつでも

消える覚悟は

ある


「詩」という詩は

あってもなくても

よいのだから


あったほうがよい


つまり

「詩」という詩は

私自身である


      (了)

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