第2話、実はこの作品はギャグが多かったりする

おはよう。


改めまして、私の名前は白月未空。ミクと呼んでくれ。


ところでだ、私は殺されて幽霊になった。


一体誰にやられたのか?


私は別にそこまで前の世界に執着してる訳では無いが、


………気にならないかい?


私を殺した犯人に対して、私は興味が湧いた。


え?なに?別の世界なのにどうやって特定するかって?


…………う〜ん、


……………多分無くなった記憶が戻れば


まあそういう事だし、記憶を取り戻すかー。



そんな事を考えてふよふよ空を漂ってたその時



───ヒュン!



何かが首を掠めた。



「ふぇ?」


あまりよく見れてないが、それは何か書かれた札だったような………


「ナニアレ札?どっから来たの?てか幽霊に札をあてて何かあるn……」


────ドーン!!!


「ふぇ?………え?後ろで……爆発?」


信じられねぇ!


おれは今知らないやつの攻撃をほんのちょっぴりだが体験した


い…いや…体験したというよりはまったく理解を超えていたのだが……ありのまま 今起こった事を話すぜ!

『私の横に小さな普通の札らしき物が通り過ぎて行ったと思ったらたぶんその札が落ちたと思われる場所が爆発していた!』

な…何を言っているのかわからねーと思うが私も何をされたのかわからなかった…

頭がどうにかなりそうだった…

ニトログリセリンだとか、というか科学だとかそんなチャチなモノじゃあ断じてねえ…

もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…


………さて、どっかのフランス人をパロるのはもういい。


………で?一体あの札はなんだ?


角度から考えて、飛んできた方向は…………   


ここだね。


私は左斜め前に視線を向ける。


なんということでしょう、いかにも怪しい1つの窓だけ開いている住宅があるではありませんか。


よし凸る。


◇ ◆ ◇

視点 一般陰陽師見習いであるちょっと大人っぽいガキ、吉良 光



俺は光、新興陰陽師家の子供だ。


知らないヤツのために言ってやる、陰陽師ってのはな、符とか刀とか錫杖とか、まあ物は何でもいけるな。


う〜ん、妖怪や悪霊を陰陽術や体術などでぶっ殺したり、幽霊をあの世へ送ったりする割と危険な仕事だ。


毎年何人も死ぬヤツがいる。

ぶっちゃけ死ぬヤツの大半は馬鹿だ。

だって、そいつらの死ぬ原因のほとんど全てはソイツの実力不足だからだ。


そもそもの実力が足りないのに金に目が眩んで首を突っ込み、死ぬ。名声が欲しくて、死ぬ家を建て直すために、死ぬ。


やっぱり擁護できないただの馬鹿じゃんか。

欲を張るから死ぬんだ、実に馬鹿、命よりも金を選ぶ馬鹿、どんな事情で金が欲しかろうが自分が死んだらただの馬鹿だ。


馬鹿だ、とても馬鹿だ。俺は違ってな。


俺は自分が確実に生還出来る仕事しか行きたくない。


まだ俺は子供だから働かなくていいが、今のうちに仕事を見学して色んな経験をする。

可能な仕事をしっかり見分けられるようになってないと。


まあ俺は年の割には強い。



俺はふと窓から空を漂っている、どこか邪悪な幽霊が目に入った。



「ちょうどいい。運動のためにあの悪霊を祓うか。」



懐から札を取り出し、あの悪霊目掛けて符を飛ばす。


しかし悪霊が少し動き、偶然それを躱す。



「運のいいヤツだ。今回は見逃してやる。」


符を無駄に使ってしまったことに若干後悔しながら、俺は父の方へ向っていく。



しかしその数秒後、背後に気配と怒りを感じ、思わず後ろを振り向いてしまう。


「お前か、爆弾魔…………!!」


俺は驚きから思わず声が出る。


「はぇ!?」





この作品ギャグっぽい場面のほうが多いです。

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