カートゥーンは異世界でもやりたい放題
もくやじゅん
カートン・フェブラリーのやりたい放題
転生者カートン・フェブラリーはスキルがやりたい放題 その1
「…よし、ここか」
ある森の中。その男は、ギルドからのクエストを遂行するために、その場所に来ていた。
「ゴブリンを8体討伐、討伐の証拠品として耳を剥ぎ取って提出、だな」
ゴブリン。知性を少なからず持ち、数で攻める戦法で敵を仕留める。
しかも1個体ごとにポジションがあるらしく、その統率の取れた攻撃は、駆け出しの冒険者への洗礼のひとつとして有名だ。
そんなゴブリンの群れがいる場所に到着した彼は、ゴブリンたちを分析する。
「ギーッギャ!」「ギッギッギッ!」
ゴブリンたちは、群れで狩ったと思われる魔物の解体を行っていた。
「ホント頭いいよなーあいつら…。真正面からケンカふっかけるのは得策じゃないな…」
このゴブリンたちは冒険者のパーティーを襲い、装備や食料を追い剥ぎされたことが理由で討伐要請が出された。
駆け出しとはいえ、冒険者を追い詰めたそのチームワークは警戒しなければならない。
「んじゃ、これ使いますかねーと」
倒し方をある程度イメージした彼は、棒切を出す。
「行ってこい…『ファイアボール』!」
そう言って、彼は野球ボール大の大きさの火球を投げる。
「ギャオオオオ!?」
その火球は、ゴブリンの顔面に直撃。仲間が攻撃されたことにより、ほかのゴブリンたちが臨戦態勢に入る。
「もいっちょ行くか、『ファイアボール』」
放たれた火球は、またもやゴブリンの顔面に直撃。
「グギャァ!」
この火球の弾道によって、彼の位置をゴブリンが認識。しかし、慌てた様子のゴブリンたちは、統率はどこへやら、バラバラに彼に襲いかかってきた。
「おっ、堕とした奴のなかにリーダーがいたのか。ラッキー」
高所を取った彼を攻撃するために、よじ登ってくるゴブリンたち。ここで安易に足を伸ばし、キックしようとすれば、その足を逆に掴まれ引きずられ、袋のネズミにされるだろう。
「おー、登ってる登ってる。んじゃ、はいこれ」
そう言って、油を取り出す。そしてその油を、
壁に垂らした。
「グギャァッ!?」
油で指を滑らしたゴブリンが頭から落下。落下したゴブリンに当たり、バランスを崩したゴブリンがまた落下。そうして、前衛のゴブリンたちは一瞬で全滅した。
「んじゃ、次は後衛の奴か。『エアーマグナム』」
そう言って手のひらから出た空気弾は、彼を矢で射ようとして出てきた片方のゴブリンの腹部を貫通。そのままゴブリンは倒れた。
「ギィッ!」
慌てて物陰に隠れた片方のゴブリンを見て、不敵に笑う。
「おっ、利口だな。だが…『スネイクバレット』 」
放たれた空気弾は、真っすぐ飛んでいき…
不自然な軌道で曲がり、隠れたゴブリンを的確に抜いた。
「よっし、これで全滅かな」
ゴブリンたちを仕留めた男は、討伐の証拠として提出する耳を剥ぎ取るために降りた。
「これでCランクに昇格か。ようやく外に出られる…」
そうして剥ぎ取りを行おうとした瞬間。
「グギャァァァッ!」
「っ!」
背後から、残党のゴブリンが襲いかかってきた。
油で落としたとき、最後に落ちたゴブリンは、ほかのゴブリンたちがクッションになって生きていたのだ。そして、男が降りてくるのを待ち伏せし、こうして襲いかかってきたのだ。
(やっべ、当たる―――)
そうして振り被られた棍棒は―――
ドゴォッ!
男の脳天を直撃した。
「ギャーッギャッ!!」
ゴブリンは獲物に棍棒が直撃したのを手応えで確信し、大きく笑った。
しかし、次の瞬間―――
ザンッ!
「…ったく、いってぇな」
男――いや、主人公「カートン・フェブラリー(以降カートン)」によって、ゴブリンが斬られたのだ。
「…ギ?」
ゴブリンは死ぬ直前、こう思った。
なぜ?今確かに、こいつの脳天に棍棒を直撃させたのに、なぜ生きている?
と。
「死んだふりなんて姑息な真似しやがって…。ま、油断した俺の落ち度か。」
カートンはそうして、今度こそ死んだふりをさせないように、ゴブリンたちの心臓に剣を深く刺し、絶命を確認してから剥ぎ取りを再度行った。
「よし、これで最後だな。ギルドに報告っと」
そうしてクエストを終え、ギルドに向かう彼の頭は、
U字型に凹んでいたのだった。
―――――――――――――――――――――――
あとがき
どうもみなさん、この小説を執筆している、もくやじゅんという者です。
実はこの小説、去年の12月に2話ほど公開したのですが、転生前のあれこれがごちゃごちゃになったので全て消し、改めて真の第1話をこうして執筆いたしました。
これから回が進むごとにカートゥーン要素をどんどん出していくので、よろしくお願いします!
ハートやコメント、星をどしどしお願いします!
ではでは、また次回〜
カートゥーンは異世界でもやりたい放題 もくやじゅん @shakekiss
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。カートゥーンは異世界でもやりたい放題の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます