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3)100~120回/分のテンポで圧迫しました。
・心臓マッサージは、胸の真ん中(体の中心)で、乳頭と乳頭が交わる線を目安に行いしましょう。両方の手のひらを重ね、交わる線上にあて、垂直に体重が加わるようにします。肘を曲げず、組んだ両手の真上に肩が乗るような態勢で、手首の根元の手のひら(手根骨)で圧迫します。
・意識不明者の胸が、少なくとも5㎝程度(6㎝未満)に沈むよう、硬い床の上で絶え間なく圧迫を続けます。一回の圧迫ごとに、しっかり胸部の沈みをもとに戻さなければいけないので、圧迫に不慣れだと疲れやすいです。疲労で肘が曲がったり、ペースが落ちたりと、圧迫が不十分になってしまいます。周りに協力してくれる人がいれば、100~120回/分(1サイクル)で交代してもらいましょう。
・いまは人工呼吸をしなくていいとされているので、手順と方法をここでは省いていますが、人工呼吸のマウスシートが手元にあり、人工呼吸をする場合は、マッサージ30回:呼吸2回を目安にします。人工呼吸は一秒間で二回の速さで実施します。
たまにマウスシートの代用で、薄いハンカチやガーゼ等で介してもいい、と聞くときもありますが、感染対策にはなりませんのでやめましょう。極端ですが、意識不明者の口腔内に、嘔吐物や血液があるかもしれません。100%感染とまでは言い切れませんが、専用のシートマスクがなければ、人口呼吸よりも心臓を動かすことを最優先に。
・もし練習をするときは、硬い場所ですると手首を痛めてしまうので、お布団やクッションや、柔らかい場所で心マをしてみてくださいね。(実際はとても力がいるんですが;;)
・心マは、『強く速く絶え間なく!』
☆ぷち豆知識☆
心臓停止後約3分で50パーセントの死亡率。
呼吸停止後約10分で50パーセントの死亡率。
多量出血後約30分で50パーセントの死亡率。
※『カーラーの救命曲線』参照※(そのほかには、ドリンカーの救命曲線もあります)
※あくまで目安として。相手の状態や実際の対応により、救命率は変動します。
救急車が到着するまで、現在では、全国平均で約10分かかるとされています。救急車が来るまでのCPR(心肺蘇生法)が命をつなぐ鍵となります。
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