第42話 やっと見つけたアルバム
次の日、昨日と同様に生徒会室に集まった。でもやっぱり誰もわからなかったようだった。
「実は…」
私は、昨日お父さんとの電話で聞いた話をした。その場の全員が、その答えに期待を寄せて鍵のダイヤルを回した。
会長の手が、一つ一つのダイヤルを回すたびに、息を吞んだ。一番前に一が来て、並んで一、次に飛んで七、最後に四。最後の四が揃った瞬間、鍵が開いた。それと同時に、皆から安堵の息がこぼれた。
会長がダイヤル式の鍵を箱から外し、机に置いた。そして、箱の蓋を開けるのをその場の全員が見ていた。
中から出ていたのは、やはり微笑ましい男女のツーショットが一番最初にあるアルバムだった。
「ちょっと失礼かもしれないんですけど言いますね。いや!このためだけに、厳重にする必要があったん?!」
森永さんが一番冷静にそう言っていた。中身を知っていた私や会長、高城先輩はともかく、知らずに協力していた側からすると、確かにその反応であっているのかもしれない。
「大智…。流石に僕でもここまでしないよ…」
あれほどこのためなら何でもするようなことを言っていた会長だが、これまでの苦労を考えか、二十箱の厳重さに呆れていた。私としても、一箱目だけで良かったのでは?と思ってしまっていた。
それはさておき、私の目的のアルバムを見つけることができた今、調査を大幅に進めることができるようになった。
私は、会長からアルバムを手渡しされた。その会長の手は、私に託すと言わんばかりの力強さだった。その手には、会長の思いも大智さんの思いも込められているのを、私は理解していた。だからこそ私は、ここまで首を突っ込んでいる。
「さて、皆、ここで解散としよう。ここからは、探偵さんのお仕事だろう?」
ここ最近で会長の笑った顔を始めてみたような気がした。その笑顔がどんな意味を込めているのかわからないが、何かをやり遂げたといった顔ではあったように思えた。
「じゃあ会長、無駄に手伝わされた私と高木くんにお礼をよろしくおねがいしますね!」
「あ、え…」
森永さんは、会長が何かを言う前に高木さんを連れて帰って行ってしまった。会長の顔を見ると、予想外の展開だったのか驚いていた。
「ルミちゃん、少し見てみようよ…」
高城先輩が私の耳元でそう言ってきた。私も少し気になっていたので、ツーショットを表紙に戻してから、写真を見ていった。大智さんと親友の二人、紗恵さんとの写真。写真の中の人たちにとって何よりも大事な思い出であったのがわかるものだった。
ペラペラとめくる私たちの手があるページで止まった。
「ん、手紙…ですね…」
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