第40話 生徒会のもう一人
次の日、自分の席でうつぶせになり寝ていた。昨日結局のところいつもよりも寝るのが遅くなったせいで朝から眠たくなっていた。
「ルミ、なんか眠そうだね」
顔を上げて声の主を見ると、ミヤが立っていた。まだ来たばかりなのかリュックを背負ったままだった。最近気にしていなかったが、ミヤの髪が少し伸びているのに気がいった。というか、ミヤもミヤで疲れているように見える。
ミヤと何気ない話をしていると、後ろから小さめの手が見えた。
「おっはよ~。って二人とも目が死んでるよ」
案の定カメだった。私は、挨拶の次に出てきた言葉が意外と辛辣でびっくりもした。カメは、いつも通り元気でニコニコとしている。
三人で話していると、気がついたらエイが後ろの席で寝ていて、ホームルーム直前にタカが教室に入ってきた。久しぶりにちゃんとみんなと話したような気がして楽しかった。エイに関しては、ほとんど寝ていたけど。
一時間目、何事もなく時間が進んだ。それは、二時間目から四時間目まで変わることはなかった。
「ん、ルミどこいくの?」
お弁当を食べる前にゼリーを飲んでいたカメが訊いてきた。会長の所と言っても良かったが、今回の件でカメを連れていくことはできないと思い、先生に質問をしに行くと言って嘘をついた。
最近毎日のように来ている生徒会室にノックをしてから入ると、いつもより人数が多かった。会長と高城先輩はわかっていたが、高木さんに女の人がもう一人いた。
「お!あなたが藤堂さんね!。私は、『森永 夏妃』生徒会二年行事進行だから。よろしくね」
長髪のサラサラの髪をなびかせながら私に近寄りそう話したのは、高木さんに初めて会った時に話には聞いていた森永さんのようだ。身長は、私よりも少し高めでスタイルがいい。見る感じ性格も良さそうだ。
「まぁ、森永くんそこまでにしといて、二人とも座ってくれ」
会長がそういうので私も椅子に座った。目の前の机には、昨日のダイヤルが付いた箱と一枚の紙が出ていた。紙を遠目で見ると、何か暗号のようなものに見えた。
「暗号、ですか?」
「これは、何かの時に大智が落として、返し忘れていたものなんだ。これのことを昨日のあの時思い出し、高木くんに見せてみたんだが…」
会長は、高木さんに目で合図を送った。高木さんも感じ取ったのか一呼吸おいてから口を開いた。
「この暗号なんですが、僕にも解読できそうになかったんです。解読までの時間と条件が揃えばできるのかもしれないですが、いつになるか全く分からないですね」
高木さんは、残念そうに話した。
「じゃあどうするんですか?」
「あぁそこで彼女、森永くんだ」
会長は、パソコンを開き画面を見せた。そこには、難しいプログラミングが組まれていて、よくわからなかった。
「森永くんは、親の仕事の関係でプログラミングの天才なんだ、このプログラムは、彼女に作ってもらったものだ。これで、手掛かりを探す!」
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