第2話 〈事件発生〉女子の私物が盗まれた

 教室に戻ると、何か騒がしかった。話を聞くと、クラスのカースト上位女子の私物がなくなったそうだ。そのことでクラスの男子が疑われているらしい。

 「先生に言えばいいじゃん」

 タカがそう言うと、「高価なものもあるからばれたら、没収されるじゃん。そんなこともわかんないわけ?」と逆ギレされていて、少しかわいそうだった。

 その後、ある程度の男子の潔白が証明されたが、クラスでもあまり目立たない数名が疑われる事態となった。盗まれた本人とその取り巻きは、一方的にその中の誰かを犯人と決めつけているが、私的にその考えは、ナンセンスだと思った。

 「勝手に犯人って決めつけるのは、よくないと思う。まずこのクラスの誰かが犯人って決まったわけでもないし」

 私がそう言うと、怒り気味の女子たちから睨まれたが、後ろのカメが「そうだ、そうだ!」と言ってくれたおかげで、他の人も便乗してくれた。

 「じゃあ、なに?あんたが犯人を見つけてくれんの?」

 そう言われて少し戸惑ったが、さっき逆ギレされて頭に来たのか、タカも少し怒り気味に、「ちょっと待てよ」と反論し始めた。

 「ルミだけじゃねえ、俺らで犯人を捜してやるよ。ただ、一週間だ。一週間だけ待て。それが嫌なら、先生に話すなり警察呼ぶなりするんだな」

 女子たちは、タカの迫力に負けたのか「わかったわよ」とすんなり引き下がったが、まさか私たちで犯人を捜すことになるなんて。でも、犯人扱いされていた男子が安心したようで、まぁ良かったのかもしれない。

 強いて言うなら、カメだけが少し不服そうな顔をしていた。

 「もしかして私も入ってる?」

 「嫌なら、カメは抜けてもいいぜ」

 「もう!そんなこと言われたら、やるしかないじゃん!」

 そんな話をしている時、エイは寝ていた。何にも興味がないのだろうけど意外と頭が切れるので、いた方がいい人ではある。

 まず、今話を聞いた中で私が考えた仮説は、三つある。一、誰も盗んでなく、なくしただけ。二、クラスの誰かが犯人。三、クラス外に犯人がいる。この三つである。

 そのことを二人と寝ている一人に話すと、まず最初に、なくしただけじゃないのかを調べることにした。

 まず被害者本人に、今日一日行った場所を全て訊き、その場所を手分けして探してみることにした。女子トイレや理科室、他クラスなど色々な場所を探したが、何も忘れ物なんてなかった。

 

 四人が集まった時、昼休みが終わろうとしていたので、一度教室に戻り五時間目の準備をすることにした。

 普通に授業を受けて、休み時間に入った私たちは、話し合った。話し合った結果は、放課後、この教室に誰か他クラスの人が侵入した形跡がないか調べることになった。

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