無知蒙昧な君へ
秋野 公一
第1話
私はほとほと嫌になった。この世の中というものが、嫌になった.というをといふと表現するような小賢しい雑魚どもと生きるのが嫌になった。小賢しい雑魚に惑わされる僕も雑魚だし、インドやドイツにGDPを抜かされるとはなんとも情けない。情けない国家になってしまった。高度経済成長やバブルのような、あの頃の勢いを私は知らない。
私が産まれてからこの日本という国家は、日を追うごとに斜陽になっている。傾く国家と死にたい若者、金を巻き上げることしか脳のない腐った政府と官僚連中、その上にあぐらをかく老人連中などなどなど、私がうんざりする理由はたくさんある。いま、私が政治の話を引き合いに出したから、読むのをやめた連中もクソ馬鹿野郎だ。お前たちみたいなのが選挙に行かないのだろう。早く死んでしまえ。と書きたい。
ところがありったけの罵詈雑言を書いてしまうと、聡明かつ優良な私が悪者になってしまう。悪左府と言われ、周囲を敵に回してもあるべき貴族社会を目指した藤原頼長や恐怖政治を敷きながらもフランス革命を成就させたマクシミリアン・ロベスピエールの良さが貴様らにわかるのだろうか。
わからないだろう。わからないならそれでいい。せいぜい、自身の性欲と新自由主義の快楽に溺れるがいい。君たち愚民の生きる道など、それしかないのだから。
無知蒙昧な君へ 秋野 公一 @gjm21
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