なぜ?子どもの問いかけは、愛らしい。何故?大人の問いかけが受け入れられることは稀である。無視され、ときに迫害を受け。それでも真実を得たい人々にはこの世は生きづらかったはず。問い続け得られた知識を、問いかけを受け入れなかった者たちが利用して、いまがある。継承し、少しずつ謎を解き明かしてきた、受け入れられなかった人たちに敬意を。
どのように人々が天という存在と向き合ってきたのか、そこにどのような思いが紡がれてきたのか。どこまでも深く、解き明かしきれない宇宙という謎に向き合う人類の歴史が端的ながら美しく味わい深い詩で紡がれています。
静謐な筆致で描かれた、ある側面から眺めた人類史。静かに、けれど確かに胸を打つ――そんな読後感が残ります。手を伸ばして、すべてをつかみ取れると思っていた。だけどこの物語は、私たちがまだ「道半ば」であることを、容赦なく突きつけてくるのです。何度でもふと立ち止まり、読み返したくなる作品です。
短い、詩的な物語。読みやすいのですが、同時に深いです。日常にふと疲れた方には特にお勧め。この物語を読んだあなたは何を感じるでしょうか。