番外編・一人の転生者は嘲笑う
ハナラブ、正式名称は【華麗な花と愛(ラブ)しましょう】よくある乙女ゲームに+でしっかりとした魔法と戦闘要素が売りのRPG系乙女ゲームだ。
本編をクリアするだけなら基礎能力値が高いキャラに特定の試練を乗り越えて貰える神器をつければ全部最強無双俺TUEEE出来るが神器というチートを使わない場合はしっかりとした歯ごたえのある難易度が特徴的な良ゲーだ。
そんなハナラブの大筋はこうだ。
プレイヤーが操作をするのは平民だけど光魔法の才能を認められて学園に入学することになった一人の少女。
そんな少女は本当の身分が明かされたり、聖魔法や神聖魔法を使えたり、更なる力を覚醒させて周りを驚かせながら王子様含む男性キャラクターを落としていく。
幾つもの学園の危機と世界の危機を乗り越えながら、最後は復活する悪魔王を倒す為にイケメン達と協力をし、悪魔王を倒して聖女となり結ばれるのがノーマルエンド。
真なるエンドで悪魔王を倒さずに説得をし、王子様含むハーレムメンバー全員の性格値の善行が非常に高いと悪魔王は今の君たちならば任せられると僕の様な悲劇は生まないでくれと満足をした上で体が自然と崩壊。
最後は優しい笑みで成仏する。
その際に賢者だった時代の遺産の隠し場所を教えてもらい、その中には有用な魔道具に書物が溢れており、これらを使って民を豊かにし、王も功績を認めて王子が国王となりその隣で王妃として支え、他のハーレムメンバーも側に使えて逆ハーレムエンド達成のハッピーエンド。
他にも色んなルートがあり、自由度も高く楽しいゲームだ。
説明口調で随分と色々とお話をしたけど、貴方誰って?
そう私よ。
ひょんなことからトラックに惹かれてハナラブの世界に転生させられた私よ。
私を転生させたのは転生神と名乗る女神様だった。
チート能力として成長能力の大幅強化と望む神器を一つ授かったわ。
私が授かった神器は変幻自在之仮面・被った場合どんな相手にだろうとなることが出来る神器よ。
なった相手の能力を全てコピーした上で私の元の能力に加算されるから、どんな相手にでも絶対に有意を取れるゲームの中でも最強の神器だわ。
かくして神器とチートを手にして目が覚めた時は名前も知らないモブ貴族の令嬢だった。
ハナラブは結構やり込んでいる私だけど全く知らないキャラクターだった。
それでも女神様から授かった成長チートでガンガン成長して強くなって、変幻自在之仮面を利用してお金を稼ぎ自由に外に出て冒険をして楽しんだわ。
ただ、それも数年が立てば飽きてしまった。
どうやら私は原作開始前、正確に言えば私は主人公と同い年で生まれていたわ。このまま成長して学園に入れば原作に関わって楽しむことは出来たわ。
それでも、原作に入るまでが暇だなと思ってしまった。
本当にどうしようかなと思っていた時、父の不正が明らかになって私は処刑されることになったわ。
逃げようと思えば逃げれたし、逃げるつもりではいたけど、処刑の話があがって私ビビッと電気が走ったように思い出したわ。
そうだ。私はあの悪役令嬢マリアンヌのメイドの一人だわと。
公式が発売した設定資料集・全674ページという膨大な量のあの本の数ページに悪役令嬢マリアンヌの設定と共に彼女に付き従うメイド、セリカが書かれていたわ。
そうだ、私はあのメイドだわ。父親が不正の罪で処刑、それを不憫に思ったマリアンヌに拾われて忠誠を誓った哀れな少女。
マリアンヌに忠誠を誓い、彼女の為に主人公サイドに対しての嫌がらせ行為に手を貸して最後は貴族に対する不敬罪でマリアンヌの死後、誰にも知らされることも悲しまれることもなく処刑されてたメイド。
そうだ。それが私だわ。
ハハハハハ。
何だ。私ってハナラブの世界のキャラクターじゃん。
それも実は出番もしっかりあるキャラクター。
すっかり忘れていたわ。
でも、こうなると、とってもとっても面白そうね。
そうね。じゃあ決めたわ。悪役令嬢で遊ぶとしましょう。本来だったら無様に処刑されるあの女に私が手を貸してみましょう。
そのまま野垂死ぬもよし、成功して物語を変えるもよし。どうなるかは全て私次第。
ハハハハハ。
ハハハハハ。
ハハハハハ。
凄く、凄く楽しそうで、良い暇つぶしになりそうだわ。
――――――――――
蛇足説明
転生者・セリカ
元はオタクな女子大学生。
神から授かったチート能力は二つ。
なろう小説レベルの成長チート
作中でも最強と言われた神器・【変幻自在之仮面】
因みにゲームの設定で神器契約は一人一つしか出来ないという設定があるが、実はそうではなく魂容量を許す限り神器とは幾つでも契約出来る。
魂容量はスマホのメモリとでも思ってください。個人差はかなりある。
セリカは転生者なので魂容量が二人分あるので大きいが、成長チートで大分要領を持ってかれており、神器との契約は一つしか出来なかった。
この世界はゲームの世界だから何をやってもいい、自分が主人公だと感じており、悪役令嬢を育てて女王にさせて飽きたら殺したのもそれが理由。
そこらへんもおいおい、次の番外編で。
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