隙あらば既成事実を作ろうとしてくる同学年の実妹
架空の世界を旅する物語
第1話、妹をぎゅってすると体も心もぽかぽかしてくるよ
夜、寝ようと思って布団をめくると、妹の美雪が入っていた。
「ふえっ!?」
(どうして妹ちゃんが布団の中に!?!?)
一瞬、間違えて妹の部屋に来てしまったかと思ったが、どう見ても俺の部屋だ。
妹は俺に見つかって?も動揺することはない。
そして、俺を見つめると、
「お兄ちゃん。ぎゅってして💛」
などと言い、可愛らしいショートパンツのパジャマ姿でハグを求めてきた。
「はい!?」
正直言って妹は可愛い。小っちゃくて俺好みだ。でも兄妹だぞ。
「妹をぎゅってすると体も心もぽかぽかしてくるよ」
妹は顔を赤く染めてドキドキしているようだ。
「今日も抱きしめあって、いっぱいチューしようね💛 お兄ちゃん!」
(!?!?)
「今日もって何!? 昨日も一昨日もしてないよね???」
俺に妹と抱き合ってチューをした記憶などない。
いったい何を言っているんだこの妹は…
俺が「してないよね?」と聞いているのに「ん---?」と可愛く首をかしげる妹。
可愛い。
小さいころから世間でも可愛いと評判の可愛さだ。
いや、妹の可愛さに惑わされてはだめだ。
「してるよ。お兄ちゃんが寝てる間に。毎日」
(!?!?!?)
え、寝てる間にしてるの???
どういうこと??? 意味が分からないよ。
だが、この妹ならやりかねない。
妹は昔から頭のネジが外れている。学校の成績は別に悪くはないのだが、俺に対する態度だけなぜかおかしい。
妹は兄妹が恋人のようにラブラブするのを当然のことだと思っているのだ。
家でも学校でも、彼女の俺に対する接し方は、この調子で変わらない。
これは、いつのまにか妹に既成事実を作られている俺と、俺のことが大好きな実妹の物語だ。
つづく???
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ここまで読んでいただき大変ありがとうございます!
ぜひ、ブックマークをして、続きもお読みになってくださいね💛
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