ドストレートに歪んでいる

カップラーメンを食らうという、些細に思える日常動作の解像度がこれほどまでに高ければ、どれだけ幸福か。世間一般的な見方であろう幸福論からはよい意味でハードルが下がった、感覚というのは、もはや人生をエンジョイするための最強の方法だなあと思ったりしていると……

次元がねじれました。

しかも創作者の意志としては確固たる直球信念を感じるにもかかわらず、です。

次元段階という意味での「人称」が、限度三ではなく、無限にフラクタルする勢いです。

一話二話で、物語の根幹メロディラインは一見似ていて、マイナーチェンジリフレインか、と思いきや、登場人物は平行物語を同時認知している、その上、読むこちら側としては当然一話の後に二話を読んでおり、現実世界の時間経過があるわけだが、単純に一直線世界をタイムマシンしているわけでもなく、複数分岐世界を追い越し車線ガン無視タイムマシンしているわけでもなく、明らかに改稿しており、しかし主張は一貫している、が構造ゆえに全て歪んでいるように見える、がしかしなぜだか腑には落ちる。

直線というのは、歪んでいるかもしれないのだな、と思いました。

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