第5話 ヤエちゃんと入浴撮影
生活風景の資料集めと称したヤエの撮影会は続いていた。
下着姿の撮影から勉学に励む学生服姿、スポーツを嗜む体操服姿などなど、様々な趣向を凝らしたシチュエーションでラメはシャッターを切りまくった。
なかなか使えそうな写真ばかりだ、とラメはほくそ笑む。
ブラウスの胸元は大きさのあまりパツパツだし、体操服の胸元は汗で濡れスケだし。
結局モデルがエロすぎるから、なにを着せたってエロくなるのだ。とカメラロールを見返すラメは満足感に浸っていた。
だがやはり、あの姿は撮っておかなければならないだろうと思う。
「はぁはぁ……どう? もういい?」
いい感じに汗をかいたヤエが体操服の裾で汗を拭きながら尋ねてきた。
「オッケーラメー。次のシーンに移るラメー」
「ねえ、まだやるの?」
疲れた様子のヤエは空を仰ぎ見る。
外はもうオレンジの夕焼けに照らされる時間だった。
「んー。とりあえず今日のところは次の撮影で終わりにするラメか」
「はぁ、良かった。やっと終わるんだ」
「次の撮影場所に移動するラメー」
とぼとぼ歩くヤエとは対照的に、ラメは跳ねるように家の中へと戻っていく。
「ちょっと、ここって……!」
「なに驚いてるラメ」
「だって……お風呂じゃんっ!」
正確にはまだ脱衣所なのだが。ヤエはこの後、どのようなシチュエーションで撮影が行われるのか、察したようだ。
「人間は運動して汗をかいた後、シャワー浴びるラメ?」
「それはそうだけど……その、お風呂ってことは脱がないと……なんだよね?」
「もちろんラメ。ちゃんと撮影して資料に残さないと困るラメ」
「困るって言われても、さすがにお風呂の写真は……」
「恥ずかしがることなんて一切ないラメ!」
再び渋ろうとするヤエに、ラメは吠えた。
「ラメを見てみるラメ! ラメなんて全裸でそこら中ほっつき歩いてるラメよ。ラメは恥じらいのない犬畜生と同等の獣ってことラメか!?」
ラメは胸を張り、ぬいぐるみサイズの二頭身をみせつける。
「そんなことは言ってないけど」
「なら裸になってみせるラメ。そんなこともできないなら、人類は他生物を下等に見る傲慢な生き物であると全宇宙に報告しなければならないラメ」
ラメに圧倒され、ヤエはしばらく黙っていたが、やがて、
「はぁ、もう。わかったってば。お風呂はいればいいんでしょ」
ため息をついて承諾した。
最初から抵抗せずに脱いでくれればいいのにとラメは思う。結局従ってくれるのだから。
「脱ぐけど、その代わり前からは撮らないでよね? いい?」
「わかったラメ。なるべく善処するラメ」
脱げばもうこちらの物だ。問題ない。
ラメの返事を素直に受け取ったヤエは体操服に手をかけて、
「じゃあ……脱ぐよ?」
と視線でラメの確認をとってくる。
撮影を続けている間に、ヤエはこちらのシャッターチャンスを計ってくれるまでに成長していたのだ。
ありがたくラメはシャッターを切りはじめた。
フラッシュの光に照らされながら、ヤエが体操服をめくりあげる。
すぐにスベスベの背中が現れる。が、途中でその巨乳に引っかかってしまう。
慣れた様子のヤエは押し潰すようにしてうまく巨乳を通過させる。すると、ぶるんと効果音が聞こえてきそうなほどの巨乳がまろびでた。
薄ピンク色したブラジャーの三段ホックが苦しそうにその巨乳を支えている。背後から見ても、おっぱいが零れ落ちてきそうなほどであった。
下着姿を撮影していた時にも思っていたが、はたしてブラのサイズは合っているのだろうか。
この巨乳、ただでさえでかいのに、いまだ成長を続けているのではないだろうか。
なんて考えを巡らせていると、体操服はすでに腕を抜け、ヤエの頭を抜けようとしているところであった。
「んー」
襟ぐりが小さいのか、ヤエはやや苦戦中である。視線はさえぎられていた。
当然、これはチャンスとばかりにラメは巨乳正面へとまわりこむ。
「ほほうラメ」
そこにはぎゅうぎゅうに盛り上がる、ぷるんぷるんなおっぱいの姿があった。
フルカップに収まりきらないおっぱいがその柔らかさを魅せてくれている。
「ん? ラメ」
ふと、何かに気づいたラメは、そのおっぱいをスマホで拡大してみる。
よくよく見てみると、カップの
これは……にゅにゅにゅ、乳輪か!?
だが、ラメをもってしても確信には至れない。
影だと言われてしまえば影にもみえてくる。
いやだ、影だと言わないでほしい。乳輪であってくれ。
そんな興奮と好奇心を胸に、ラメの手は自然と巨乳に向かっていった。
「ねえ、なにしてるの?」
残念ながら、先に手が届いたのはラメを掴むヤエの手だった。
「ヤエ、大変ラメ。そこに乳輪が潜んでいるかもしれないラメ」
「……前から撮らないでって言ったよね?」
ヤエは声を怒らせ、そのままラメを後方へと投げはなった。
ラメが起き上がるころには、ヤエはすべてを脱ぎ捨てお風呂場へと入っていた。
湯気、湧き上がるお風呂場。
乳白色した湯舟に浴するヤエは、髪をあげてヘアゴムで結んでいた。
雫の垂れるうなじは艶やかに、なめらかな腋は美麗で、湯舟に浮かぶ乳房は豊麗である。
このお風呂場こそが極楽だったのだ、とラメは確信する。
そんな極楽な光景をスマホに収めつつ、ラメは浴槽へと飛び込んだ。
「きゃっ!」
「なに湯舟に入ってるラメ! 先に身体を洗うのがマナーラメよ!」
「もう洗ったの。それ私のスマホなんだから、濡らさないよう気を付けてよね」
ヤエは注意しながらも髪を結び終えると、リラックスしたように浴槽に背中を預けた。
先ほどまで前から撮らないでと言っていたのが嘘のようである。
入浴剤のおかげで見られて恥ずかしいと感じる部分が見られない、と安心しきっているのだろう。
けれど、入浴シーンだけでも十分にえろい。
ヤエ本人にそんな自覚はないのだろうが、雫が艶めかしい鎖骨からおっぱいの丸みに沿って流れていく様だけでも十二分に取れ高がある。
ラメはスマホを写真モードから動画モードへと切り替えた。
右手で湯をすくい、左肩へとかけ流すヤエ。
湯は身体を
ラメはジーっと、流れいく湯をズームした。乳白色の湯で見えはしないが、そこに乳首が存在しているであろう場所である。
ゆらゆらと揺れる湯舟が、極楽の中身をさらけ出してくれそうな気になって、もどかしい。
先ほど、ブラから覗く乳輪らしき影をお預けされたのもあって、その気持ちは一向に昂ぶるばかりだ。なんとしてでも、乳首を見なければおさまりがつかない。
そこでラメはカモシカの如く、水中につかる両足を必死で漕ぎはじめてみる。
水面の揺れが少しだけ大きくなった。
高くなった波がその分沈み、またそれを繰り返していく。
だが、まだヤエの乳輪すら見えてこなかった。
「もう。お風呂くらい静かに入ってよね」
ヤエが少し腰を浮かせて座りなおすと波が立つ。
それでもまだ見えてこない。
随分とじらしやがる。だがこれはこれでいいとラメは感じはじめていた。
これは山登りと同じだ。
おっぱいという風光明媚な景色を楽しみつつ、最後には自らの足で頂上に登り立つ爽快感が待っている。
それはそれまでの足を運ぶ疲労感を忘れてくれるほどの快感だろう。
焦ったところで意味はない。着実に一歩一歩進むことが求められている。
最終的に、この高揚感は自身を高みへと誘ってくれるはずだ。
ラメは気持ちを落ち着け、水と心をひとつにしていく。
一歩、一歩、大きく確かに足を運ぶ。
そうして、ラメの曇りなき純粋な欲望は着実に実を結んでいく。
「おぉーラメ!」
チラッと見えた! 淡いピンクの美しい色合いは間違いなく乳輪だ!
「なに? どうしたの」
ヤエは興奮するラメを不思議がっていた。
この女、自らの乳輪が
「なーんでもないラメー」
ラメは悟られないようにカモシカを続けていく。
波は順調にたっている。
もう何度もチラッチラッと、エロい乳輪が見え隠れしている。
頂まではもう少しだ。
やっとこの苦労が報われる。
ラメの足は一歩、一歩と水中をかく。
そして、ついに――
「うっひょおおおぉぉぉーっラメッ!」
可愛げな乳首がその姿を見せたのだ。
その姿は野山に咲く一輪の花のように愛おしかった。
「え、なんなの?」
未だに気づく様子のないヤエのことにはかまわず、ラメはしっかりと撮影をしていく。
くぅー。やはり、乳首を目の前にするとたまらない。
たおやかなおっぱいの先端に、己を主張するようにぷっくりと存在する乳首。
そこには誰もが目を奪われてしまうし、赤ん坊が自然と口に含んでしまうのも当然の話だ。
あぁ、これぞまさしくおっぱいなり。
乳首なくして、おっぱいにあらず。
乳首吸われずして、おっぱいにあらず。
である。
「いただきますラメーッ!」
おっぱいがおっぱいであるために、ラメはヤエの乳首へと吸いついていた。
「きゃんっ!」
山頂でいただく乳首は大変美味であった。
吸ってよし、転がしてよし、甘噛みしてよしの、他とない味わいだ。
湯舟が口に入ってくるが、そんなことは乳首を前にして気にすることではないだろう。
焦らされた分、存分に乳首を味わっていく。
「んっ……やっ、吸わないでっ……あふっ」
ヤエの力ない声は、乳首を吸いつく音の中に入り混じる。
唇に伝わってくるおっぱいの柔らかさ。
その中心にコリッとした乳首の固さ。
舌で転がせば返ってくる反動。
そして、
「んっ……ダメだって、ちくびっ……弱いからっ」
刺激を加えるたびに漏れ聞こえてくる嬌声。
そのすべてがラメを高めてくれる。
ラメは嬌声を聞き分けつつ、動かしていく舌の動きも多彩にしていった。
ねっとりと乳首をなぶるように舐めてみたり、チロチロと舌先で弾いてみたり。
そこへチューっと、乳首を吸引して引っ張りまた弱める。
「ああっ……あっ、もう……変になるっ」
そんな風にしてヤエの乳首を味わっていると、最初に口に含んだ頃よりも固さが増してきた。
ふとヤエの顔へと視線をやると、口は甘く半開きに、頬は上気していた。
今にも限界を越えてしまいそうにもみえた。
ならばとラメは、もう片方の乳房を引き寄せ、ダブル乳首の贅沢舐めを開始した。
「やっ、ちょっと……あんっ……もうダメっ」
ヤエの嬌声は甘くせつなく聞こえてくる。
ダメと言われようが、そんな声を聞かされて止められるヤツはいない。
ただただ昂ぶりが増していく。
ラメは両手でおっぱいをこねくりまわし、舌でふたつの乳首を激しく転がす。
「んっ……なんかっ……きちゃうっ」
更に、もにゅもにゅとしたおっぱいの両乳首を擦り合わせ、舌と共に容赦なく刺激を加えていった。
「あぁっ、もうっダメッ! んんっ……あっ、イッ」
プルプルと身体を震わせるヤエ。
限界を越えてしまうのをどうにかこらえているのだろう。
だがそれを許すラメではない。
ペロペロと舐める舌から、頃合いを見計う。
そしてより強い刺激を送るために、開いた口から乳首を甘く噛みしめた。
すると――
「やっ……イッ、イクッッッッッッツ!!!」
ヤエの身体はビクビクと跳ね、その快感に身を溺れさせる。
震えるおっぱいの上で、乳首はピンピンとその存在を主張していた。
「はぁはぁ……」
ヤエの様子が少し落ち着いてきたようだ。
ラメとしては次の段階へと進みたいが、ヤエの下半身は湯舟の中なので思案している。
次の策はどうするか。
「はぁはぁ……。ねえ、撮影は?」
「へ? ラメ?」
ヤエの予想していなかった言葉に、ラメは戸惑ってしまった。
「はぁ……ふぅ。撮影のためのお風呂、だったよね?」
「も、もちろん、そうラメ。ほら、こうしてばっちりと……」
スマホを見せようと思ったが、なぜかラメの手にスマホはなかった。
焦ってまわりを見渡す。
どこにもない。
すると、ヤエが乳白色した湯舟の中からスマホを取り出してきた。
画面は暗く、操作しても反応しないようだ。
「ちょっと手が滑っちゃったみたいラメ。てへっラメ☆」
「私のスマホ……なにしてくれてるのよーっ!」
ヤエの怒りの鉄槌が落ちてくる。
こうして、ラメはスマホの代わりに浴槽の底へと沈むのであった。
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