第3話 今学期初めてのキス‼︎
俺は屋上のドアノブに手をかけた。屋上を開けると九月の涼しい風が俺に吹いてきた。俺は屋上に誰かいないか見渡した。すると1人だけ端っこにいた。その人をよく見ると俺の知っている人物だった。中学時代に俺の唯一の親友の人物だ。『夏弥!久しぶり!』俺は夏弥に向かい走っていきながら呼んだ。夏弥はダルそうな顔でこちらを見たが、俺を見た瞬間驚いた表情になっていた。
『よぉ!凛!お前、家にいるんじゃねぇのか⁉︎』
『今日どうしても学校に行かなきゃいけなくなってカクカクシカジカ』俺は今日の出来事を全て話した。すると夏弥は大笑いした。『お前まじで言ってんのかよw!まぁほんとなんだろうけど。俺もなんか騒がしいとは思ったけど転校生か〜!お前ここにいていいのか?次の授業ここだぞw』
『あ〜まじかよ、まぁいいわ、お前いるしwなんの授業?』
『美術だ、、、I限と2限連続で風景画だ。お前帰るなよ!暇になるから!』
『まじか、まぁかえらねぇから安心しろ』
『良かったぁー帰るかもと心配だったぞー』
夏弥は安堵の表情を浮かべた。
『てか、お前さ、二学期の男のクラス委員長だぞ、あとこの授業2年と3年との合同だから。』夏弥がそう言い一瞬空気が静まり返った。
『え、、、、、、マジで!俺がクラス委員長⁈』俺は驚きの表情を見せながら大声で叫んだ。『そうなんだよ。二学期のはじめになカクカクシカジカ』
『そうだったのか、、、』夏弥が言った事を簡単に要約すると男のクラス委員長が誰もやらず、決まってない俺になったという事らしいまぁ、とりあえずがんばるか!
そうこう話していると屋上のドアノブが回転し、ドアが開いた。そこには高校三年生の姿があった。なんか気まずいな、、、そう思ってると一人美しい女性が目に入った。それはまぁ杏なんだが、、、俺は杏に見惚れていると杏と目が合った。杏は俺を見た瞬間笑顔になりこちらに走ってきた。『凛くーん!』大声で叫ぶなよ、、、杏の同級生からの視線が痛い。特に男子!絶対杏の事好きだろ!てかサボろうとしてたのバレてないよな、、、
そう考えてたら杏がこっちを見てこう言った。『その顔、、、サボろうとしてたけど、次の授業がここって知って引くに引けない状況だなー!』
『なんでわかるんだよ!普通に怖えぇよ、、、』
『それはね!凛くんのお姉さんだからだよ!』
『何言うかと思ったら、何言ってんだよ!血繋がってないじゃねえか!』 俺がそう言うと杏は頬を丸く膨らませた。『それくらい、いいじゃーん!昔はお姉ちゃんって言ってずっと離れなかったのに』
『まじでやめろ!恥ずかしいやつだから!今友達がいるから!』俺がそういうと杏は涙目になった。『凛くんに友だちが、、、成長したね、、、』杏は俺に友達ができた事に感嘆していた。
『俺、轟夏弥って言います。よろしくお願いします!』
『私は杏って言います。よろしくね』杏と夏弥は遠くで話に行った。はぁ〜結局おれ1人になっちまったよ、、、そう思ってたら、ドアがまた開いた。次は一つ上の高ニが屋上に入ってきた。あまりの人の多さに俺は怖くなり、杏と夏弥の後ろに隠れたがそのことが厄介事を起こすとはまだ知らなかった。
俺は隠れていると1人見覚えのある黒髪ツインテールの人がいた。その人物は俺の従兄弟の氷野六花だ。バレないでくれよ、、、あいつは少しメンヘラ気質がある。だから俺が学校にいるのを見つかったら、、、多分お待ち帰りされて、また変な服着させられるだろうな、、、俺は杏と夏弥に頼んで壁際へ行ってもらい隠れさせてもらった。俺はカノン達が来るのを待っていると、一つの足跡がゆっくりとこちらに近づいてきた。俺はただ立花ではない事を祈るしかできなかった。
『ねぇ、 あーちゃん、夏弥君、今日って君きてる?なんか凛くんの匂いするんだけど。』この声、、、立花だ、、、匂いでわかるとか犬かよ。杏、夏弥頼むぞ!
『え、う、うんいないよー』杏は嘘をつくのが下手だった。クソ!忘れてた!
『あーちゃん、ありがとう、いるんだね』くそ!六花にバレた!いや、まだ誤魔化せる、、、はず、、、
『ねぇ、夏弥君、凛君はどこにいるの、、、?』
頼むぞ!夏弥!
『え、えーと、凛はその、あの、どこにいるか俺らは知りませんよ、、、いや、俺らの後ろにいるわけじゃないんですからね!、』夏弥!バカかよ!なに言ってんだ!『そっかありがとう、、、』六花は夏弥と杏を横にどけて、日の光が俺に当たった。あー俺の人生終わりだ、、、俺は六花の方を見た。
六花は俺と目を合わせた、そして六花は俺の唇と唇を合わせた。キスされた、、、六花は唇を合わせるだけに飽き足らず、口の中に舌をも入れ込んできた。公衆の面前でキスをされて、いやらしい音を掻き立てられて、恥ずかしいのだが興奮してしまう自分がいた。六花の唇は温かく柔らかかったその温かさはどこか懐かしいような優しい温かさで、その柔らかさは人を優しく包むような柔らかさだった。その唇とは裏腹に長く太い六花の舌は遠慮などする事なく口の中に入り込んできて俺の舌に絡みつき引っ張ってくる。その動きは獲物を捕食する時の蛇のようだった。
六花の舌が俺の舌に絡みつき、俺の唇を、舌を舐め、ラーメンの麺を啜るような、いやらしい音を掻き立てていた。
『凛君、、、♡ずっと寂しかったんだよ、んっ//会うの久しぶりだね、メールの返信も送ってこなかったよね、部活なに入ってるの?わたしの入ってるところに入らない?今週の日曜日君の家に行っていい?私たち付き合ってるのに一度も一緒に2人だけで出かけたりしてないじゃん//もっと激しくするね//♡』そう言い、六花は激しくした。キスだけとは思えない快感が俺を襲った。そこで俺は快感の強さにより失神した。
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